2010年12月 3日 (金)

いざ、世界史上最古・エラム王国の遺跡へ! (イラン)

Choga  昨日に引き続き、先日帰国したばかりの「ペルシャ帝国大周遊と9大世界遺産 22日間」のツアーの模様をお送りさせて頂きます。イスファハンやペルセポリスなど見所満載のイランですが本日は知られざるもう一つのイランの魅力をご紹介させて頂きたいと思います。

皆様は「エラム王国」をご存知ですか?それは世界史上、最も古い王国といわれ、そのはじまりには諸説ありますが、紀元前6000年~紀元前4000年にまで遡るといわれています。イランの南東フゼスタンから北方の山地に領土を持っていたエラム王国は常に周りのアッシリアやシュメール、バビロニアなどの強国に脅かされていました。そのエラム王国が最も繁栄を極め「エラムの黄金時代」と呼ばれた紀元前13世紀、今回ご紹介させて頂く都市遺跡、チョガ・ザンビルが造られました。

Jigrat  1979年、チョガ・ザンビルはイランで最初の世界遺産に登録されました。といっても、まだまだ観光地化はされておらず、今回は北西部の町・アフワズからバスで約2時間掛けて向かいました。途中周囲に青々とした畑やアカシアの林、また羊の群れに出会いながら田舎道を進んでいくと、地平線まで見渡せるような真っ直ぐな台地に突如として階段状ピラミッド(ジグラット)のシルエットが現れました。王国繁栄時にはバベルの塔をも越えたといわれるチョガ・ザンビルのジグラット、現在は風化などによりその高さは当時の約半分の27メートルになってしまいましたが、それでも「わぁ、ついにやってきたんだ・・・」と溜息が漏れてしまうくらいの威厳がありました。その日のチョガ・ザンビルの気温はなんと43度!ジリジリと太陽が照りつける炎天下の中での観光でしたが実際ジグラットの前に立つと想像を超えるほどの歴史の重みを感じ、鳥肌が立ってしまいました。

 赤茶色のジグラットは、エラム王国の神インシュシナクによって捧げられました。インシュTemple シナクは雄牛の姿で現され、ジグラットの前には犠牲にするための動物の殺し台が残っています。「このレンガを盗んだ者には天罰が下る」、ジグラットの焼きレンガにはこのように記され、この都市が当時の人々にとって非常に重要な宗教の中心であったことを実感しました。現在は残念ながらほとんど残っていませんが、当時はジグラットの周囲に神殿群がありました。その広さから相当な規模があったことが想像できます。私たちはジグラットの前で静かに、世界最古の王国の約3200年前の繁栄に思いを馳せ、チョガ・ザンビルを後にしました。 (三橋)

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