2011年1月12日 (水)

ヒマラヤの古都パタンとバドガオン、そして遊覧飛行

先日、「ネパール・ヒマラヤの初日の出とアンナプルナ遊覧飛行 9日間」より帰国致しました。このツアーではヒマラヤの美しさに触れるとともに、ネパールの美しい2つの古都「パタン」と「バドガオン」の美しい街並みに触れる機会があります。

Blogtemplate1_2  2日目にカトマンズを観光すると、ツアーの3日目は古都パタンの観光です。パタンは別名「ラリトプル」とも呼ばれサンスクリット語で「美の都」と言う意味だそうです。カトマンズの南に位置する町で、古都というだけあってで古い寺院や美しい建築物がたくさんあり、カトマンズとはまた違った趣のある素敵な町です。素晴らしい彫刻が施された建物をあちこちで目にし、文字通り「美の都」です。牛の糞を使って玄関を拭き、昔からの慣わしで朝を迎える人々を見かけました。又、パタンは職人の町とも言われ、タンカと呼ばれる仏画、仏像や木彫りなどの生産も行っており、街は沢山の露店がにぎわっていました。4日目ナガルコットの丘のハイキングの後は、バドガオンの観光です。バドガオンは別名サンスクリット語で「バクタプル」(信心深い者の町)“信仰の都”という意味で、煉瓦造りの建物が並ぶ落ち着いた街並みです。有名な映画、キアヌ・リーブス主演の映画「リトル・ブッダ」のロケは、ここで行われたのだそうです。

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旅の後半はアンナプルナ遊覧飛行です。アンナプルナ遊覧飛行は「ヒマラヤ山脈の玄関口」とも言われている、ポカラの街から出発します。前日は観光で訪れたポカラにあるパタレチャンゴの滝近くにある、コインを投げ入れて泉の中にある台にのせることができれば、神マナカマナが願いを叶えてくれるというマナカマナの泉で、皆様で明日の遊覧飛行に無事出発出来るようお願いしました。その甲斐があってか、翌日の1月1日、元旦に遊覧飛行に出掛けることができました。早朝はポカラ近郊にある標高1,500mのサランコットの丘から初日の出を見ました。太陽がゆっくりと標高の高い山から赤く染めていきます。7時7分、通常よりは少し送れて、雲の上に出てきた太陽に歓喜の声が上がりました。朝から雲が厚く、不安になりましたが、初日の出もきれいに見えたので大丈夫だと信じ、空港に向かいました。ドキドキしながら空港で待ち、20分後にやっと呼ばれて、機内へ。全員窓側からヒマラヤが見渡せる席に座り、すぐに飛び立ちました。厚い雲を抜けて、高度19,000m地点に行くと今までの曇り空が嘘のように、青空が広がりました。すぐにサンスクリット語で白い山という意味のダウラギリ(8,167m)が見えてきました。よく見ると握りこぶしのようにどっしりとした山です。今年は世界各地で異常気象が続いましたが、ネパールも例外ではなく、例年よりも山に雪が少ないそうです。ですが、昨日の悪天候のおかげでしょうか、山では雪が降り、今年一番の美しさで私たちを迎えてくれました。その後もアンナプルナⅠ(8,091m)や魚の尻尾のような形をしたマチャプチャレ(6,997m)、日本人によって初登頂されたマナスル(8,156m)などの峰々が目の前に広がりました。途中でひとりずつ、コックピットに行って写真を撮りました。コックピットは窓も大きく、先ほどとはまた違う光景で、ヒマラヤをすぐそばに感じました。いくら写真を撮っても足りないくらい、どこを見ても絶景。ゆっくりと変わって行く山の景色に機内では大歓声が上がる中、30分のマウンテンフライトはあっという間に終わってしまいました。地上からのヒマラヤ山脈とはまた違う絶景が望めた空中散歩は1日待った甲斐がありました。   ヒマラヤ山脈に囲まれて過し、ネパール・ヒマラヤの魅力を堪能した7日間でした。新年を迎え、雄大なヒマラヤ山脈を前に気持ちを新たにし、神々の棲むネパールを後にしました。(丸谷)

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