2011年1月13日 (木)

トロードス山地の魅力(キプロス)

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「南北キプロス島を極める 7日間」の旅より戻りました。日本ではまだまだ観光地としてメジャーではないキプロス、よく「ギリシャの島の一つだよね?」と言われますが、山形県と同じ位の大きさの地中海に浮かぶ島国です。そんなミステリアスなキプロス、今回は島の面積の15%を占めるトロードス山地の魅力に迫りたいと思います。

トロードス山地は島の中央西よりに位置し、キプロス最高峰のオリュンポス山(1951m.)をはじめ、山々がひしめき合っています。平地は夏、40℃を超えるほど暑くなるので、国民の避暑地にもなっているそうです。見学する教会の標高は高い所で1800m、低い所では600mほどです。高い所では街より7℃程気温が低くなりますので冬でも暖かなキプロスといえども、しっかりとした冬物の上着が必要です。山間部をドライブすれば、車窓からキプロス杉が見られます。モロッコのアトラス杉のように国で保護しているのだと聞きました。トロードス山地には、谷間や森林に15~16世紀に建てられたギリシャ正教会の聖堂が点在しています。積み石造りに瓦葺の切妻屋根、まるで古民家、もしくは納屋のような見かけ

キプロスの猫はどこで見ても毛並みがいい

の素朴な聖堂ですが、中に入ると素晴らしいフレスコ画に圧倒されます。保存状態も良く、アラブ人に侵入されないようにこのような奥地に聖堂を建てたというのも頷けます。このトロードスの9つのビザンチン聖堂は世界遺産に指定されています。私はこの決して派手ではないけれど味わい深い外観にコロリとやられてしまいました。瓦葺の切妻屋根に親しみを覚える日本人も少なくないのではないでしょうか。9000年の歴史を持つ島、キプロスのお勧めの場所です。(名倉)

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