2011年1月14日 (金)

街歩きで見つけた、聖地の年の瀬(スペイン)

スペインの聖地サンティアゴ・デ・コンポステラ大聖堂 先日、「銀の道から巡礼の道へ 8日間」の添乗から帰国しました。

出発前には日本でもニュースになった欧州大寒波が到来し、天候が心配でしたが現地に到着してみると、冬ならではの澄み渡った青空が広がる日もあり、各地のクリスマスイルミネーションや落ち葉、焼栗の屋台といった、この季節ならではの風物詩に冬のスペインを実感した旅となりました。

「銀の道」というのは、古代ローマ時代にスペイン北部から銀などの鉱物や特産の葡萄酒、農産物などを南部の港町セビーリャまで運んでいた街道です。
この街道沿いに町や村が発展した為に、遺跡や由緒ある教会、修道院が点在し、美味しい郷土料理やワインを楽しめることもあって、スペインではお勧めの観光ルートのひとつです。
この旅は学生の町サラマンカから銀の道を北上し、北スペインのレオンで巡礼の道に合流して聖地サンティアゴに向かうコースです。

今回の旅では、聖地サンティアゴの年の瀬ならではの雰囲気を味わえたことが最も印象に残りました。

スペインの聖地サンティアゴ・デ・コンポステラ大聖堂のミサにて 私達がサンティアゴに到着した翌日の観光日は12月30日。
伝説によると、聖ヤコブの遺骸は北西部スペインに漂着後、7/25(聖ヤコブの祝日となっている)にサンティアゴ・デ・コンポステーラに移され、12/30に埋葬されたと伝えられています。
サンティアゴ司教も参加する特別なミサが行われ、サンティアゴ名物のボタフメイロもしっかり拝見してきました。
年末にも関わらず、多くの参拝客、観光客で礼拝堂内は人で溢れんばかり。堂内に漂うピーンと張り詰めた空気と聖歌の響きに人々の篤い信仰心をヒシヒシと感じます。
(写真:司教さんの三角帽子にはサンティアゴのシンボル、帆立貝と星、聖ヤコブの棺が描かれています)

また聖年だけに開かれる、「免罪の門」は駆け込み免罪希望者で早朝の開門前から夜の閉門まで厳しい寒さにも関わらず長蛇の列。
私達も寒さに震えながら列に並び、駆け込みセーフでしっかりと免罪の門をくぐってきました。
「免罪の門」は名前の通り、門をくぐるとそれまでに積み重ねてきた「罪が赦される」と信仰のある門です。
見た目は青銅製の普通の門ですが、実際に門をくぐる瞬間の一歩一歩には不思議な重みを感じました。
次回の聖年が11年後だからでしょうか?
周囲の人々を眺めていると罪を赦してもらうことよりも、門をくぐることで貴重な聖年をかみ締め、楽しんでいるようにも見えました。

サンティアゴ・デ・コンポステラの市場にて 年末の静かなサンティアゴの町にあって、唯一掛け声が飛び交い、活気に満ちているのが市場です。
日本の各地で見られる年末の市場と全く同じように、年の瀬ならではの特別な雰囲気が印象的でした。
大晦日や新年のご馳走の材料を吟味する買物客で賑わい、普段はあまり見られない、大型の魚や見た目が華やかな赤い魚、大きなカニが目立ちます。
珍しいところでは兎肉も並んでいます。家族が集い、皆で囲む年末年始の食事はサンティアゴの人々にとっても大事な時間。
そのご馳走を任された主婦達の眼差しは真剣そのものでした。

サンティアゴ・デ・コンポステラの市場にて 石畳の町を歩いていると、いつもと同じように静かな門前町の雰囲気がありますが、人々が集まる建物をふらりと覗いてみると、特別ミサや、主婦達の真剣な眼差しが交差する市場など、地元サンティアゴの人々の年の瀬ならではの生活を垣間見ることができた旅でした。
(上田)

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