北半球最南の雪山、玉龍雪山で瑞雲に遭遇!(中国・雲南省)
年末年始に『ぶらり麗江古都滞在の旅 6日間』に添乗してまいりました。
古都滞在の名前の通り、麗江の旧市街に4連泊しゆったりと過ごす旅です。
雲南省麗江は、ミャンマーやラオスとの国境にも程近く、青海省を流れ出た長江(=金沙江=揚子江)が初めて大きく流れを変える長江第1湾と、玉龍雪山に育まれた土地です。
古きよき景観を大事にした町は、「甍の波」が連なり、夜には赤いちょうちんが通りを照らします。
映画『千と千尋の神隠し』の下町のような屋台、町中に巡らされた水路に映る枝垂れ柳や町の様子はとても風情があり、毎朝空が白む頃には通りの掃除をしている姿も気持ちよく、1日を通してそぞろ歩きが楽しい町です。
また、雲南の人々は日本人ととてもよく似た顔立ちの人が多く、道を歩いていて知り合いと見間違えて振り返ってしまうこともしばしばありました。
さて、麗江の町については既に過去に何度かご紹介していますので、(過去の記事一例)
今回は、麗江に住む少数民族、納四(ナシ)族の人々にとっての霊山でもある、玉龍雪山をご紹介したいと思います。
玉龍雪山は約13の峰が連なる山で、最高峰は5596メートルです。
連峰の頂上付近に万年雪があり、その姿が横たわる玉(翡翠)の龍のようだというのが名前の由来です。
この万年雪は、北半球で最も南にある万年雪といわれています。
麗江の町外れからも天気が良い日には玉龍雪山の雪山が見えます。
町から見ると一つの大きな山のように見えますが、バスで山に近づいていくと、次第に横たわる龍のような姿が分かるようになります。
さて、ツアーでは2日間に別けて山の両麓にアプローチします。
幸い2日ともほぼ快晴に恵まれ、空が近く空気が澄んでいるため青を背景に山が一層際立って見えました。
山の方へ行った2日のうちの1日のことですが、バスとロープウェーを乗り継ぎ、中腹の雲杉平に向かう途中、林道を歩いていると、前を行くお客様が次々に振り返って空を指差しました。
木立の間、太陽の方角にはオーロラのように輝く光が。
この日は薄い雲が風に飛ばされていたので、雲の中の水蒸気がプリズムとなり、太陽光を虹のように見せていたのでしょう。
彩雲あるいは瑞雲とも呼ばれる現象。
何度もここを訪れているガイドでさえ、初めて見たと言う珍しさです。
一同、お正月を前に縁起が良いものが見れたねと、またとない幸運に感謝したのでした。
(山岸)
>中国雲南省への旅はこちら
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