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2011年2月

2011年2月28日 (月)

海を渡った謎多き文明~ドーラビーラー

Doravira_2  先日、西インドにあるインダス文明の遺跡ドーラビーラーへ訪れるツアーへ行ってまいりました。

歴史の教科書の一番最初に出てくる、いわゆる4大文明の一つのインダス文明。直ぐに思い浮かぶ遺跡の名前は「モヘンジョ・ダロ」や「ハラッパー」ですが、インダス文明は大変広い領域に多くの都市が点在していたようです。

現在、西インドはグジャラート州に残るインダス文明の都市遺跡はまさにそんな都市の一つだったようです。
遺跡に一番近い街、ブジからバスで約5時間(もちろん休憩も入れて)。

眼前に真っ白な平原が広がりました。
雲ひとつない青い空の下でキラキラ輝いています。このあたりは湿地帯で、7月くらいになると雨などの影響でまるで海のようになるそうです。今は乾いているため、塩の平原が続いていますが、少し掘ってみるともう水が見えました。

今から約4000年前~3000年前、このあたりは浅瀬の海だったのだとか。
私達がこれから向かうドーラビーラーはそんな浅瀬の海に囲まれた、島にある都市だったのかもしれません。

塩の平原を抜けてようやっと遺跡へ到着。
いよいよ謎のインダス文明の遺跡が私達の前に姿を現します。

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2011年2月25日 (金)

アラビアン・ブルーの溜息(アラビアへの船旅)

Costa_2先日、「アラビアン・ブルーの世界、ドバイと湾岸の街々を巡る船旅」より帰国しました。
「何をしたら良いかわからない。退屈そうだ。」と思われがちな船旅。いえいえ、一度体験したら今までの旅行には戻れないかもしれません。船旅の良いところはなんと言っても「体が楽」なこと。荷物のパッキングはないですし、寝ている間に次の街へ連れて行ってくれます。
入港から出港までの間は下船して観光を楽しみ、船に戻って体を休めると夕食の時間になります。船内にはショッピングアーケードやプール、劇場、スポーツジムやカジノもあり、まさに「動く街」と言えるでしょう。
船旅は敷居が高いと思われていたのも一昔の前の話。カジュアル船なら服装にあまり気を遣わなくても大丈夫です。
朝早くから夜まで観光ぎっしりの旅がちょっとしんどくなってきたら、船旅がお勧めです。

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2011年2月24日 (木)

乾季のメキシコ、3000㎞のバスの旅

先日「メキシコ物語15日間」の添乗より帰国しました。
 
002 このツアーの特徴は、首都メキシコシティの観光が充実している点です。
3連泊するメキシコシティと近郊の観光は、一般的なツアーでもご案内する
メキシコシティのソカロ(中心広場)や国立博物館などは勿論のこと、
建築家ルイスバラガンの邸宅、芸術家フリーダカーロの生家博物館、
そして、写真のメキシコ大学の図書館の壁画なども巡ります。
メキシコにお越しの方ですから、マヤ文明・アステカ文明・オルメカ文明・テオティワカン文明など、メソアメリカ・ユカタン半島で栄えた謎とされる文明の遺跡を多く巡るのが目的の方が多いかと思います。加えて、色彩豊かで太陽が似合う配色使いに、とても元気をもらえるような上記の観光地を巡ることで、メキシコ人の感性を感じて、よりメキシコへの興味・理解が深まり、メキシコ通になることができます。
 
そして、このメキシコシティの観光を終えると、一路カンクンまでのバスの旅が始まります。メキシコシティは標高が2300m程の高地ですから、この時期は朝晩5度位。防寒具も必要ですが、メキシコシティを出発してからカンクンまでは、もう、常夏の国「ビバ!メヒコ!カリブ海!」です。バスでの道中は車窓にて、食用ウチワボテン畑・トウモロコシ畑・サトウキビ畑などの農用地、又、湿地帯にメキシコ湾沿岸や、乾季だけに突き抜けるような青空を見ることが出来ました。
 

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2011年2月23日 (水)

アイスランドで温泉に入ろう

Iceland_1冬のアイスランドより帰国しました。今回は、清々しいほど透明感溢れる冬景色のアイスランドをたっぷり味わうことができました。アイスランドの冬というと、極寒のイメージでしょうか?しかし、意外や意外、日中の気温は3度ぐらい。冬の秋田と同じぐらいの気温だそうです。アイスランドの天気は一日の間にころころと変わることで有名ですが、まさかこんなに激しいとは思っていませんでした。雨がいきなり降り始めたかと思うと、嵐のような風が吹き荒れ、その後はあっという間に雲が去り、晴れ間が現われ、黄金の夕暮れに。夜、満点の星空を眺めていると、雪がちらつき、瞬く間に辺り一面銀世界になりました。これには我が目を疑いました。

他にも迫り来る蒼い氷河、凍てつく滝など、アイスランドの大自然の魅力は尽きませんが、今回はブルーラグーンをご紹介しましょう。

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2011年2月22日 (火)

美の饗宴!古都チェンマイの魅力を満喫(タイ)

Flowershowbusblogtempla_2 先日「タイ大周遊 10日間」より帰国致しました。今回はタイ北部の古都チェンマイでフラワーフェスティバルのパレードをお楽しみ頂く日程でした。

「北方の薔薇」と呼ばれるチェンマイ。チェンマイのフラワーフェスティバルは、毎年2月の第一土曜・日曜日にかけて行われます。タイの北部に位置するチェンマイは、乾季は気候が冷涼で過ごしやすい為、その気候を利用して様々な種類の花を多く栽培しています。
フラワーフェスティバルは、それらの花が集結する一大イベント!色鮮やかな生花で彩られた山車が町中を練り歩くこのお祭りは、華やかで可憐ということで、地元の人々には勿論のこと、世界中からの観光客にも人気があります。 Flowershowladyblogtempl_2

 パレードの朝、スタート地点近くで開始を待つことにしましたが、周りにはすでに多くの見学者の姿が。特に欧米からの観光客の姿が目立つようでした。多くの方がズームのきく高性能のカメラを傍らに携えています。それもそのはず、

チェンマイは美人が多いということでも有名で、可憐な花にも負けず劣らずのチェンマイ美女達が、山車の上で微笑んでいるのです。美しいベストショットを撮ろうと皆意気揚々としています。パレードが開始すると、次々とチェンマイ市内の学校や団体のグループが趣向を凝らした衣装を身に纏い、晴れやかな笑顔で進んでいきます。学生たちのブラスバンドは元気一杯でこちらも思わず胸が躍ります。そしてやってきました!華麗な花の山車と美女たち!大きな山車は生花でびっしりと彩られ辺り一面に良い香りを漂わせています。そして艶やかな美女たちにうっとり・・・するのも束の間、カメラ小僧たちに行く手を阻まれ、必死にカメラを持ち構えたのでした・・・それにしても素晴らしい美の饗宴を楽しむことができました。

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2011年2月21日 (月)

添乗員も歩いたミルフォード・トラック54キロ(ニュージーランド)

先日、「夢のミルフォード・トラック 完全踏破の旅 10日間」より帰国しました。
今では日本でも知名度が上がりつつあるミルフォード・トラックはニュージーランドの南島、島の南西部に位置しています。苔生した太古の原生林を歩きながら、峠に自生する高山植物や吊橋から泳いでいる魚が見えるほどの透き通った清流、氷河によって侵食されたダイナミックな渓谷や滴り落ちる無数の白滝など刻々と移り変わる景観の美しさから、「世界一美しい散歩道」と称されています。
島南部のテ・アナウ湖からスタートし、クリントン渓谷の清流沿い、標高1154mのマッキノン峠を越え、最後は穏やかなアダ湖畔を歩き、タスマン海の奥深く入り組んだ入江「ミルフォード・サウンド」までの、全長54キロを4泊5日で辿るトレッキング・コースです。
トレッキング専門のガイドが3~4人、混載ツアーに同行し、コースはトレッカーが歩き易いよう、常に整備されているので安心して歩くことができます。車道も通らない、山中のロッジには、常駐の世話人がいるので常に清潔に保たれています。濡れた衣類を乾かす乾燥室まで完備していて驚くほど快適に過ごすことができます。
またその反面、人間が立ち入ることで、自然を汚すことないように厳格なルールが徹底されており、「周辺の自然に余計な手を加えない」というのが基本のスタイルなので、日本の山歩きとは一味異なった、ワイルドなトレッキングを体験することができました。

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2011年2月18日 (金)

インドで幸せな結婚式に参列!

002_2先日「インド悠久文明の旅13日間」の添乗より帰国致しました。今インドはベストシーズンを迎え、気温が下がり非常に過ごしやすい日々が続いております。私達のツアーも天気に恵まれ、雨が降ることもなく、青々とした空のもと、インド北西部の13の世界遺産を巡りました。
突然ですが、皆様はインドの結婚事情をご存知ですか?日本では6月がジューンブライドということで、結婚式の多い時期ですが、インドでは2月と11月が縁起の良い月という事で多くの人が結婚式を執り行う習慣があります。今回はそんな2月上旬のインドで様々な土地で多くの結婚式を目にしました。
今、インドでの目まぐるしい経済成長は日本でも有名ですが、それによってインドにおける結婚式も変化しているようです。インドでは富裕層が増え、従来自宅周辺で行っていた結婚式も、ホテルを利用することが多くなっているそうです。結婚式には新郎新婦の家族、親戚、友人、同僚、近所の人、家族の友人、友人の友人など、かなり幅広く多くの人を招待し、大きな結婚式では500~400人ほど参列します。
私達が宿泊するホテルも、毎日のように結婚式が開催されていて、アジャンタ、エローラの石窟寺院が近いオーランガバードでは、お客様と一緒に結婚式の会場にこっそり参加させてもらいました。

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2011年2月17日 (木)

エジプト以上の数を誇るピラミッド!(スーダン)

Meloe先日スーダンのツアーから帰国致しました。
突然ですが、スーダンと聞くと何を思い浮かべますか?ダルフール紛争、南北問題、世界失敗国家ランキング3位、そんな汚名ばかりが先行してしまうかもしれません。しかしながら、行った後のお客様の感想を聞くと、こうも一転するかと驚く程イメージが変わります。

アフリカで1番大きな面積を誇るスーダンは、黄金と象牙の国、青ナイルと白ナイルの合流点があり、豊富な石油を持ち、そして何よりも北の隣国エジプトと古代から結びつきがあった故に、深く長い歴史がありました。
スーダンで使用されていたメロエ文字は未だ解読されておらず、且つ碑文などもほぼ全て破壊されているため、残されている史料が非常に少なく、真実は未だ闇の中にある歴史が多いものの、スーダンはなんとエジプトの5倍以上のプラミッドが確認されているとのことです。1基1基の規模はエジプトのそれには敵わないものの、スーダンのプラミッドの数は500基とも1000基とも言われています。

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2011年2月16日 (水)

乾杯は氷の上で!(パタゴニア)

001先日、『モレノ氷河ミニトレッキングと歩いて巡るパタゴニア 16日間』より帰国しました。近年人気急上昇のパタゴニア。最南端の街・ウシュアイア、氷河が削り取った険しい山々、そして氷河・・・。その魅力は到底一言では語りきれません。その中でも注目すべきはやはりパタゴニア氷河ではないでしょうか。
現在、地球上に残された氷河は南極をはじめ、アラスカやヒマラヤと色々ありますが、ここパタゴニアの氷河は南極、グリーンランドに次ぐ、世界第三位の広さを持ちます。パタゴニア氷河002_2 は、他の場所に比べ降雪量も多い上に山の傾斜も激しく1日に2メートルのスピードで流れることから“生きた氷河”と呼ばれています。数百はあると言われるパタゴニアの氷河の中でも、目の前で崩落が見られることから人気を博しているのがモレノ氷河なのです。

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2011年2月15日 (火)

オーロラのダンス!INイエローナイフ(カナダ)

観測施設の後ろに出たオーロラ

先日「オーロラのメッカ・イエローナイフ~オーロラ観測4回!~」のツアーより帰国しました。オーロラが見られるのだから北の方だろうけど、イエローナイフって一体どこ?と思われる方も多いかと思いますので、まずは位置関係からご紹介します。

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2011年2月14日 (月)

のんびりゆったり、ラオスの楽しみ方

年末年始のラオスのツアーより帰国致しました。時間がゆっくりと流れる国、ラオス。Eleblogtemplate東南アジアの中でもまだあまり知られていない国、それがラオスです。まだまだゆっくりですが近代化がすすむ首都のビエンチャンのようなところもあれば、雄大に流れるメコン川が生活の中心となっている地方の村もあります。どこに行ってものんびりしているなあ、というのが印象的でした。
ラオスの中にある世界遺産の一つ、ワット・プー。ここはかつてのクメール文明の神殿の跡が残っています。上の本殿にまでの段が300段近くありますが、ここを登り切ると参道を見下ろす素晴らしいパノラマを楽しめる所。このツアーで、最も歩くところです。さあこれから階段をのぼるぞ!という時に現地ガイドさんが言ったセリフがこちら・・・。「ここからまず「最初」に上がるところはナーガ(ヒンドゥー教の神で蛇の化身)の背中です。この背中のウロコを渡って行くのでここは階段とは言いません!」ともちろんマジメにいっているのです。このように真剣に案内をしてくれた現地ガイドさんは、もちろんラオス人。素朴な人柄がここでも垣間見えました。確かに上りとは言え、段も低いし、階段と呼ぶほどのものではないかもしれない・・・と前向きに考えいざ出発。途中では、現地名チャンパと呼ばれる、プルメリアという小さな白い花が咲き誇っていました。これはラオスの国花にもなっている花で、道路が発達していないラオスでは、国内移動で幾度となくお世話になった我らがラオス航空にも、水色にこの白いチャンパの花がトレードマークです。小休止を取りながら、ガイドさん曰く77段の階段を上るとそこは本殿跡。その日はお天気も良く、素晴らしいパノラマをお楽しみいただきました。

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2011年2月10日 (木)

ムガル帝国繁栄の跡を訪ねて(インド)

Karashina_4先日、「インド悠久文明の旅13日間」の添乗より帰国しました。1月、乾季の北インドは東京よりも少し暖かい気温で雨も降らないのでとても快適に観光することが出来ました。インドの大地を走るバスの車窓から見えた黄色一面のカラシ菜畑やムガル帝国時代の淡い赤色の城壁、そして雲ひとつない青空のコントラストが印象に残っています。インドは長い歴史のなかでヒンドゥー教が信仰され、仏教が生まれ、イスラム教徒に支配された宗教の変遷があります。今回の旅ではヒンドゥー教の寺院や仏教石窟で有名なアジャンタを観光し、旅の後半はムガル帝国時代に繁栄した都市を巡りました。

皆様はムガル帝国をご存知でしょうか?ムガル帝国は中央アジアから侵入してきたトルコ系遊牧騎馬民族によって1526年から1858年までの約300年もの間インドを支配したイスラム王朝です。「ムガル」という名称は「モンゴル」が転化したもので、その子孫は13世紀にモンゴル平原を支配したチンギスハンに遡ります。ムガル帝国はデリーやアグラを中心に堅固な城壁を持つ城塞やイスラム教のモスクやミナールを建設しました。城壁はインド国内で出土される赤砂岩を用いており、鉄分を含んだ硬い性質や赤みを帯びたその色が特徴です。なかには当時の強国ペルシャの建築様式も取り入れている繊細な彫刻もあり、どれも世界遺産に登録されているものばかりで、見ごたえは十分です。

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2011年2月 9日 (水)

世界一派手な民族・花モン族に会いに(ベトナム)

Takiblogtemplate

先日「ベトナム物語 16日間」の添乗より帰国致しました。日本より一回り小さいベトナムで、16日間何を観るの?というお声をよく耳にしますが、このツアーでは一般的なベトナム旅行では訪れない、ベトナムの奥地・少数民族の暮らす村まで足を伸ばします。

北部に位置する首都ハノイから寝台列車に乗り込み、さらに北へすすむこと約7時間半、中国・雲南省と国境を接する街ラオカイに到着します。ここまで来れば、少数民族・花モン族が集うバックハーのサンデーマーケット(日曜市)までは、バスであと1時間ほど。少しずつ標高を上げ、山道を登っていくと、今までとは違った長閑な田園風景に自然と胸も高鳴ります。サンデーマーケットに到着すると、真っ先に目に飛び込んできたのは、眩しいくらKodomoblogtemplateいカラフルな民族衣装を着た花モン族の人々。昔から、電車やバスなどの交通手段がまったく無く、遠出をすることが珍しいこの地域では、サンデーマーケットが週にたった一度だけ愛しい人に再会できる唯一の場所でした。そのためか、今でも、少女もおばあちゃんも関係なく、お洒落をし、活気溢れるサンデーマーケットでショッピングを楽しんでいました。かつては芋類や野菜などと生活雑貨を物々交換するスタイルが主流だったそうですが、今ではお金も流通し、お金の入ったポシェットを掛けている花モン族の姿も見かけました。

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2011年2月 8日 (火)

サウジアラビアってどんな国?

先日、「ビジット・サウジアラビア8日間」のツアーより帰国致しました。突然ですが、皆様はサウジアラビアと聞いて何を思い浮かべますか?豊富な石油資源?イスラム教を厳格に守る人々?砂漠?どれも間違いではありません。残念ながら、「イスラム教イコール危険な感じがする」という声があるのも事実です。
どんな国でも、旅する前はあれこれ想像するものですが、実際にその地を訪れ、目で見て体で感じることこそ、その国を知る一番の手段だと感じたのが今回の旅でした。

Photo_3(その1)意外と見所があります!
まずは、2009年にサウジアラビア初の世界遺産に認定されたマダイン・サレ。イエメンのアデン港からヨルダンのペトラ、そして地中海へと抜ける交易路の拠点として知られ、ナバテア人というキーワードで歴史が繋がります。(マダイン・サレについては2011年1月31日のブログでご紹介しています。)2010年に世界遺産となったディライーヤ遺跡は、この国を興したサウード家の発祥の地。サウジアラビアという国名は「サウード家のアラビア」という意味なので、いかにこの一家が、この地が大切なのかが分かります。
ドバイのように超高層ビル建設が続く首都リヤドの近代的な街並みも印象的ですし、一方で紅海に面したジェッダに残る旧市街は、オスマントルコ時代の建築様式である木製の窓やバルコニーの美しい装飾が目を引きます。砂漠に残る奇岩エレファント・ロックもユニークですし、ここで眺める夕陽も格別です。

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2011年2月 7日 (月)

独立国家?北キプロス

Photo

先日「南北キプロス島を極める 8日間」のツアーより帰国いたしました。
キプロスは、8000年の歴史があるとも言われている、古代より人々が暮らしてきた島です。その地理的条件から、アッシリアやローマ、ペルシャやオスマンなど様々な帝国の支配下に置かれました。その為、キプロスでは紀元前14世紀の美と愛の女神アフロディーテ(ヴィーナス)を祀った神殿や、ローマ時代の劇場などの遺跡、聖堂やモスクなどを見ることが出来ます。
複雑な歴史的背景のあるキプロスは、北のトルコ側、南のギリシャ側との衝突により、1974年から現在もグリーンラインによって南北に分断されています。
 本日は、そのキプロスの島の北側についてご紹介したいと思います。

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2011年2月 4日 (金)

石澤良昭先生同行アンコール・ワットへの旅、その三、素朴な村人の生活にも触れた旅

Takayukashikinominkablog 先日、アンコールワットを極める6日間の添乗より帰国いたしました。現地では、石澤先生が3日間同行してくださり、アンコールワット遺跡群の尽きることのない魅力をお話いただき、お客様も大変満足された様子でした。
石澤先生同行企画は、観光中はもちろん、バスの移動中や食事も石澤先生にご一緒していただきますので、遺跡の解説以外にも、様々なお話をうかがえることが更なる楽しみとなります。例えば、石澤先生がアンコールワットの魅力に惹かれていった経緯を大学生時代まで遡って語っていただいたことや、現地の人々と保存・修復活動を進めていくことの難しさなどを聞けたことは、その一つです。

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2011年2月 3日 (木)

石澤良昭先生同行、アンコール・ワットへの旅 その二、アンコールの建築郡を造った諸王の歴史

「アンコール遺跡群を極める旅 9日間」のツアーより帰国しました。ツアーはプノンペン近郊の遺跡の観光に始まり、陸路シェムリアップに向かうというものでしたが、これはまさにクメール八百年の歴史を辿る旅であり、非常に興味深いものでした。そして、シェムリアップでは上智大学の石澤教授同行ご案内の下、アンコール遺跡群を堪能。遺跡発掘体験、昨年8月に発見されたばかりの仏像見学など貴重な体験が目白押しの毎日でした。

Angkor_wat

 今回の旅を通じて強く興味を惹かれたのは、これだけ巨大な建築郡を作りえた王権の絶大な力というものです。カンボジア各地に残る無数のクメール遺跡。巨大な石を切り出し、積上げ、細密なレリーフを施し・・・気の遠くなるような時間と人手が必要なこれらの建築を作るには、想像を絶する王の支配力と、国そのものの豊かさが必要だったはず・・・。

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2011年2月 2日 (水)

石澤良昭先生同行、アンコール・ワットへの旅その一、遺跡発掘体験はくせになる?!

Gudelihakkutsugenbasensei 「アンコール歴史物語7日間」のツアーより帰国しました。上智大学学長、石澤良昭先生が現地で同行、ご案内してくださる毎回大好評の特別企画です。年末年始にかけて、私共では合計3ツアーが出発しました。本日より3回に分けて各添乗員より今回の旅についてご紹介いたします。今回、私がご一緒させて頂いたコースは現地で4日間石澤先生にご案内して頂くもので、訪れるべき重要な遺跡を概ね年代ごとに訪れアンコール王朝の幕開けから繁栄をたどりました。
通常の遺跡観光だけでなく、前回に続き、石澤先生のご提案で上智大学の遺跡発掘チームが長年実習を行っている「バンテアイ・クディ寺院」にて発掘体験も行いました。通常、冬には行っていない発掘ですが、今回は8月に6体の仏像が発見されたこともあり、特別に発掘調査が行われた為、ツアーに組み込むことができた次第です。

発掘体験実習の日、まずはシェムリアップの町にある上智大学の研修センターを訪れまGudelihakkutsugenbablogt した。そこではアンコール・ワットの西参道の修復に携わったカンボジア人の石工さんに一つ200キロはあるという大きな石の表面を削る作業を見せてもらいました。ノミを使い、石を積み重ねた時に紙一枚通らない程ぴったりと密着させる為に平にしなければなりません。接着剤などは使わず、当時の技法を守り、カンボジア人の手によって修復が行われた西参道。(第一工区は終了しましたが、まだ残り半分が今後予定されているそうです。)ご希望のお客様には、ノミで石を削って頂きました。ポロッとノミの刃が落ちたり、ボコッと削れたり、ワーワー、キャーキャー、結構、盛り上がりました!それにしても、実際に石を削る様子を見て、気が遠くなる作業だと思い知りました。現代の石工さん達に改めて拍手!!また、研修センター内にて2010年の8月に発見された仏像も間近で見せて頂きました。小ぶりながら、心が穏やかになるような優しいお顔の仏像でしたよ。

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2011年2月 1日 (火)

【共通テーマデー】旅に誘われた私の一冊

旅心誘う一冊、たくさんあり過ぎて、どの本にしようか迷いました。
ただ、面白くて読みやすく、その国の実態を垣間見ることができるというならば、妹尾河童さんの『河童が覗いたインド』でしょう。

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