2011年2月 8日 (火)

サウジアラビアってどんな国?

先日、「ビジット・サウジアラビア8日間」のツアーより帰国致しました。突然ですが、皆様はサウジアラビアと聞いて何を思い浮かべますか?豊富な石油資源?イスラム教を厳格に守る人々?砂漠?どれも間違いではありません。残念ながら、「イスラム教イコール危険な感じがする」という声があるのも事実です。
どんな国でも、旅する前はあれこれ想像するものですが、実際にその地を訪れ、目で見て体で感じることこそ、その国を知る一番の手段だと感じたのが今回の旅でした。

Photo_3(その1)意外と見所があります!
まずは、2009年にサウジアラビア初の世界遺産に認定されたマダイン・サレ。イエメンのアデン港からヨルダンのペトラ、そして地中海へと抜ける交易路の拠点として知られ、ナバテア人というキーワードで歴史が繋がります。(マダイン・サレについては2011年1月31日のブログでご紹介しています。)2010年に世界遺産となったディライーヤ遺跡は、この国を興したサウード家の発祥の地。サウジアラビアという国名は「サウード家のアラビア」という意味なので、いかにこの一家が、この地が大切なのかが分かります。
ドバイのように超高層ビル建設が続く首都リヤドの近代的な街並みも印象的ですし、一方で紅海に面したジェッダに残る旧市街は、オスマントルコ時代の建築様式である木製の窓やバルコニーの美しい装飾が目を引きます。砂漠に残る奇岩エレファント・ロックもユニークですし、ここで眺める夕陽も格別です。

(その2)ホテルライフも意外と快適!
首都リヤドや第2の都市ジェッダには設備の整ったホテルがありますので、「お湯がでないのでは?」「ゆっくり休めないのでは?」といった心配とは無用です。特にジェッダは、メッカ巡礼の拠点として毎年何十万人もの人を迎える街。「聖地を擁する国として恥ずかしいところは見せられない!」と、施設はもちろん、サービスもなかなかです。

(その3)辛いかどうかは、考え方次第!
サウジアラビアではまず、アルコールが飲めません。ですが通称「サウジ・シャンペン」という美味しい飲み物に出会えます。りんごジュースをペリエという炭酸水で割り、レモンを入れたもので、もちろんノンアルコール。その土地でしか味わえないものに出会えるのは旅の醍醐味です。ちなみに、酔っ払いもいなければ飲酒運転もなし。安心・安全!?
そして、女性が着用するアバヤとスカーフ。最初は確かに煩わしいのですが、2日もすると快適になります。髪型や洋服への気遣いを減らせるというのが大きな理由ですが、「見えないところにこそ最大のお洒落を」というのがアラブ女性のこだわりだそうですので、声を大にはできませんね・・・。

(その4)男女別々のあれこれも興味深い! Photo_4
男女平等なのか?という論議はここではおいておき、色々な場面で男女別々のシステムを目にします。リヤドにあったマクドナルド(ありました!)には入口が2つ。1つは男性専用、もう1つはファミリー用です。飲食店で見知らぬ男女が同席するのもダメということで、このようなシステムなのだとか。博物館にも同様のシステムがあり、時間によって男性専用になってしまいます。観光中はもちろんファミリータイムを狙って行きますが、予定外に変更となることも・・・。このようなシステムは他のイスラム国でも少ないのではないでしょうか。ちなみに空港でお馴染みのセキュリティーチェックも、もちろん別々です。

サウジアラビアにも、この国だからこその一面がたくさんあります。面白そうと興味を持った国について情報を収集し、旅をするのは自然の流れ。ですが、「この国って面白いのだろうか?」と感じた国に逆に関心を向けてみると、意外な面白さが発見できるかもしれません。
今後ぜひ、サウジアラビアにも注目してみてください。(江間)

サウジアラビアへのツアーはこちらから

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