2011年2月 9日 (水)

世界一派手な民族・花モン族に会いに(ベトナム)

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先日「ベトナム物語 16日間」の添乗より帰国致しました。日本より一回り小さいベトナムで、16日間何を観るの?というお声をよく耳にしますが、このツアーでは一般的なベトナム旅行では訪れない、ベトナムの奥地・少数民族の暮らす村まで足を伸ばします。

北部に位置する首都ハノイから寝台列車に乗り込み、さらに北へすすむこと約7時間半、中国・雲南省と国境を接する街ラオカイに到着します。ここまで来れば、少数民族・花モン族が集うバックハーのサンデーマーケット(日曜市)までは、バスであと1時間ほど。少しずつ標高を上げ、山道を登っていくと、今までとは違った長閑な田園風景に自然と胸も高鳴ります。サンデーマーケットに到着すると、真っ先に目に飛び込んできたのは、眩しいくらKodomoblogtemplateいカラフルな民族衣装を着た花モン族の人々。昔から、電車やバスなどの交通手段がまったく無く、遠出をすることが珍しいこの地域では、サンデーマーケットが週にたった一度だけ愛しい人に再会できる唯一の場所でした。そのためか、今でも、少女もおばあちゃんも関係なく、お洒落をし、活気溢れるサンデーマーケットでショッピングを楽しんでいました。かつては芋類や野菜などと生活雑貨を物々交換するスタイルが主流だったそうですが、今ではお金も流通し、お金の入ったポシェットを掛けている花モン族の姿も見かけました。

サトウキビや野菜、果物、はたまた特別なときに食べられるタンコーという馬の内臓や度

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数が60度近くもあるトウモロコシの地酒までもが揃い、サンデーマーケットはまさにこの村の“台所”ともいえます。さらに、幸せを呼ぶと信じられているピンクやオレンジなどの色鮮やかな布を使った小物などは見ているだけでも楽しくなります。その生地をよく見てみると、一面に細かい刺繍が施されていることに気が付きます。派手さだけではなく、その中にはハンドメイドの繊細な温もりが詰まっているのです。襟元から脇へと流れるラインは「棚田」を表し、一つ一つの刺繍は花や蝶、葡萄などの自然がモチーフとされています。また、しっかりとした生地のスカートの重さは1キロほどもあり、あらためて彼女達のお洒落への努力に感心してしまいました。

翌日は山岳少数民族、黒モン族の住むカットカット村を訪れました。何処までも深く続く棚田を眺めながら、時々茂みから顔をのぞかせる水牛に驚かされながら、ゆっくりと麓のカットカット滝を目指します。花モン族とは対照的に、落ち着いた色合いの藍染めの民族衣装をきた黒モン族。これは湿気の多い山の中で自らを虫から守る彼らの知恵だそうです。ハイキング中は、質素だけれども悠々とした彼らの暮らしを垣間見ることが出来ました。決して便利とは言い難い環境の中で、たくましく生きる花モン族や黒モン族の人々の笑顔が今でも目に焼きついて離れません。(三橋)

≪ベトナムのツアーはこちら≫

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