2011年3月 1日 (火)

【共通テーマデー】両親に贈りたい旅

Safranbol

もしも両親を海外旅行へ招待するのなら、トルコの可愛らしい街サフランボル、まだあまり知られていない地中海に浮かぶケコワ島に連れて行きたい。

旅は、アンカラより北、オスマントルコ時代の街並みが広がるサフランボルから始めよう。サフランボルは街全体が世界遺産にも登録されるくらい、伝統的なトルコ独特の木造家屋が建ち並ぶ美しい街。街はこじんまりとしているため、散策には1日あれば充分。まずは、街全体が見渡せるフドュルルックの丘へ行く。丘からの街並みに心を奪われ、旅の期待を膨らませる。街全体を眺めたあとは、実際に旧市街を散策。石畳みの狭い路地が入り組む街は、どこか違うヨーロッパの田舎町に迷い込んだよう。ここがトルコとは、一瞬忘れてしまうくらい。散策中、いい匂いが漂ってきたと思ったら、パン屋さんを発見。ちょっと味見にと、つまみ食いがてら歩く。さらに進んで行くと、沢山のお土産物屋さんが建ち並ぶ通りへ出る。トルコの名物お菓子“ロクム”をはじめ、サフランボルならではの木造家屋のミニチュアの置き物など、私と母の買い物心をくすぐる。買い物に興味のない父でも、所狭しに織り物や刺繍などの民芸品などが並んでいる様は、父の目も楽しませてくれるだろう。
一日歩き、疲れが出てきた頃には、今夜の宿泊ホテルへ向かう。サフランボルのホテルは、民家を改築したホテル。設備は大型ホテルなどと比べると不便な面も多いが、雰囲気が楽しめるのでお勧め。父母も、きっと気に入ってくれるはず。

Kekowa

サフランボルをあとにし、続いて、トルコ南部地中海に浮かぶ小さな島、ケコワ島へ訪れよう。地中海リゾート地の1つで、島の対岸にあるカシュ村に滞在し、サフランボルで歩き回ったあとの疲れを、ここで取ることにする。
カシュ村からケコワ島へは船で渡る。きらきらと輝く地中海で、ちょっとしたクルージングを楽しみ、ちょっと優雅な気分。クルージングでは、海底に沈む古代リキア(南トルコ一帯で栄えた文明)の都市遺跡を見学。透き通るような海は、海底に眠る遺跡を見ることができるのだ。世界でも珍しく興味深い遺跡。海底の浪漫に思いを馳せる父に、隣ではクルーズにはしゃぐ母。それを見守る私。
クルーズ後、今夜はカシュ村でゆっくりしよう。

これが、私の両親に贈りたい旅。どうしてトルコなのか?私がイスラム好きで、イスラムの国へ連れて行きたいと思ったから。また、イスラム圏への初訪問、かつヨーロッパなど綺麗な街を好む父にとって、トルコは一番受け入れやすいと思ったから。ちなみに母はすでにトルコへ行っているが、上記の街へは行っていないので、選んだということもある。
頭の中で、夢の旅行計画は膨らむが、現実問題、私はまだまだ未熟者。両親へ旅の贈り物ができるのは、いったいいつのことやら。明日からも、こつこつと日々の仕事を頑張り、夢の計画を現実のものにしよう。「有言実行」を胸に・・・。(河合宏美)

【共通テーマデー「両親に贈る旅】
〔添乗見聞録編〕
〔倶楽部ユーラシア編〕
〔ぶらり秘境探検隊編〕
〔ろまねすく通信編〕
〔船の旅便り編〕
〔パゴタの国からミンガラバー編〕

|

中近東・北アフリカ情報」カテゴリの記事

世界の歴史情報」カテゴリの記事

コメント

6人の親孝行読みました。私にも子がおりますが、こんな旅行をしてみたいものです。
皆様も是非実現して下さい。

投稿: koichi | 2011年3月 5日 (土) 17時35分

koichi 様

コメントを頂きまして、ありがとうございました。
こんな旅行をしてみたいと思って頂き、光栄です。
夢を実現できるよう、こつこつ頑張らねばです。

投稿: 河合宏美 | 2011年3月 7日 (月) 19時06分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。