2011年4月29日 (金)

世界遺産!クルシュー砂州の魅力

Desart

バルト三国より帰国しました。今回はリトアニアから入り、バルト三国の中でも最大の街、ラトビアのリガを通り最後はエストニアのタリンへ向かう、見所満載の8日間でした。
今回ご紹介したいのは、その中のひとつ、リトアニアのクルシュー砂州。クライぺダの港から、フェリーに乗ること10分あっという間に対岸へ。細長い砂州で、全長98㎞のうち、北側52㎞がリトアニア領、残りはロシアの飛び地、カリーニングラード州に属しています。
ここは、またの名をネリンガとも呼ばれています。ネリンガとはこの地に伝わる伝説に登場する巨人の少女の名前。遥か昔、この地に住みついて漁師たちの手伝いをしていた巨人の少女。ある時、大きな嵐がやってきて何年も漁が出来ない状態が続いていた時、ネリンガが自分のエプロンで砂を運んでこの砂州を作ったと伝えられています。おかげで漁師たちは、静かになった内海のクルシュー海で漁を再開することができたそうです。

Nidastreet

昔から漁村だったこの土地には、ここならではのかわいらしい家が立ち並んでいます。基本色は3色、茶色と青の扉に白い窓枠。茶色は自然を表す木の色、白には大漁の祈願、そして青には、虫よけ効果があるのだとか。夏になると蚊が大量発生することも多い、この海沿いの土地ならではの生活の知恵のようです。はたして効果の程はわかりませんが・・・。またカワイイのが風の向きを計る風見鶏ならぬ船型の風見。これは家ごとに違っていて、その家の特徴的なものや、船の形などを風見に乗せるのが王道なんだそう。例えば牛や馬、変わった形の船、たくさんの子供、といった具合です。これで風向きのみならず、家族構成もわかってしまいかねない、というユニークなものです。世界遺産にもなっている旧漁村の通りを歩いていると、古くから伝わる土着の神々の木彫りの像や、庭には少し早い春を感じさせる色とりどりの花も咲いていました。町の広場には、漁に使っていたボートを両肩に担いでいる伝説の巨人少女ネリンガの像も。空気がキリっと心地よいこの時期、少し前までは内海の氷が厚く張り、氷に穴をあけて釣りを楽しむこともできたそう。そして雪解けの季節は氷が動いて庭の柱をもまげてしまう威力があるそうです。

Nidatown

ドイツ騎士団がやってきて城を構え、ヨーロッパの産業革命により更に貿易、外交が盛んになったこの地。それ故、家や船などの木材の伐採により砂漠化が進み、森がなくなった時期がありました。しかしながら、その後、環境保護と植林に励み、今では多くの緑がこの地に戻ってきました。かつての祖先の縁の地ということでドイツ人も多く、ドイツ語も通じるという今のクルシュー砂州。自然豊かで季節によってもいろんな表情をお楽しみいただけること間違いなしです。(佐々木)

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