2011年4月20日 (水)

みんなが主役!ほっこりマルタのカー二バル

Carnival

3月上旬に「南北キプロス島とマルタ島・ゴゾ島」の旅より帰国しました。今回はマルタでカーニバルを見学ということで通常の旅に一日追加した10日間でご案内しました。
地中海に浮かぶ二つの国は飛行機で約3時間ほどの距離。歴史的を見てみれば共通する部分もあり興味深いです。例えば聖ヨハネ騎士団。彼らはエルサレムを後にしてからキプロス島に滞在、そして海を渡りロードス島を経てマルタ島へ。マルタでは圧倒的有利と言われたイスラム勢に対し奇跡的な勝利を得ます。また、キリスト教の伝道者、聖パウロが訪れた場所もそれぞれの島に残っていて、伝教に一生を捧げたパウロの長い旅を想像するのも面白いです。
本日はマルタのカーニバルをクローズアップしてみようと思います。この時期、世界中で行われるカーニバル。(カーニバルの語源等に関しては奥谷添乗員の書いた4/7の添乗見聞録「南欧の春便り、カーニバル(イタリア・フランス)」をご覧下さい。)
島民の9割がカトリック教徒のマルタでも盛大に祝います。マルタ島は「地中海のへそ」と呼ばれ、その大きさは東京23区の半分ほど。先に訪れたキプロス島と比べてみると、29分の一の大きさの小さなのんびりとした島です。島の主な収入源は観光業で、夏には、欧州からたくさんの人がリゾート地としてこの土地を訪れます。

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このカーニバルの時期は全国各地で催しものがあり、行く先々で陽気な音楽と派手な色の山車、そして仮装した楽しげな人々を見かけました。今回はその中でも最も大きなヴァレッタのカーニバルの桟敷席にご案内しました。ヴァレッタの旧市街に到着すると中世の街並みの中を沢山の仮装をした人々が闊歩していました。人々の興奮が伝わってきます。驚いたのは、カーニバルを見に来た人々も仮装をしているということ。悪魔の角をつけた女性、包帯を全身に巻いた男性、フラメンコやお姫様姿の女の子、鼻を黒く塗ったミッキーマウスやスパイダーマンの衣装を身に付けた男の子。小さな子供の衣装はお母さんが腕によりをかけて手作りすることが多いそうです。どの子供の衣装もとても凝っていました。お昼の腹ごしらえをした後、いよいよグランドカーニバルショーが始まりました。テレビカメラも回り、ノリの良い司会者がマルタ語でグループの名前を読み上げます。一つのグループの持ち時間は5分ほど。街中を練り歩いてきた山車や仮装をした人々が次々と出てきてダンスをしたり演奏をしたりします。山車はどの山車もカラフルで大きく、中には大きな人形が出たり入ったりと仕掛けのあるものもあり目を楽しませてくれます。そしてここからがマルタらしいところなのですが、出演者はプロのダンスチームではなく、ちびっこから大人まで普通の島民がグループを組んでやります。大人だけでびしっと決めるグループあり、5歳くらいの子供たちが集まってやる幼稚園のお遊戯会のようなかわいらしいグループありと様々です。ショーの完成度から考えると「?」と思ってしまうこともありました。おしゃぶりをくわえている赤ちゃんも山車の先頭に座りお父さんと一緒に参加していたり、びしっと衣装を着て揃いのダンスをしている女の子たちの中に誰かの弟と思われる幼児が一人ふらふらと歩いていたりしていて、そういったのを見つけるのも面白かったです。とにかく皆で楽しもう!というのが伝わってきました。

Girl

ちびっこから大人まで参加し、見学に来た人も仮装してみんながお祭りを楽しむマルタ。プロのダンサーがテクニックを披露するショーとは違って、島民全員が楽しむのがマルタ流。こんなカーニバルも素敵だと思いました。(名倉)

キプロス・マルタのツアーはこちらから

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