2011年4月28日 (木)

リオの熱い一日(ブラジル)

004  先日、『リオのカーニバル本選とブラジル大自然紀行』より帰国しました。ツアータイトルからもわかるように、今回はブラジルが一年で一番熱く輝く日、2日間にわたって繰り広げられる豪華絢爛の美の競演、リオのカーニバル。しかもその本選を観戦するツアーです。内容などは別としてカーニバルは世界中の至る所で行われていますが、リオのカーニバルはその中でも規模、華やかさ、そして盛り上がりともに世界一のカーニバルではないでしょうか。
 カーニバル当日、サンボドロモの会場で朝まで続くパレードに備え、日中はのんびりホテルで休息。と言っても、カーニバル期間中は夜のパレード会場だけではなく街中がお祭り騒ぎ。リオっ子はパレードを見るので003 はなく、各地域から発生するブロッコというカーニバル団体に混ざって仮装をしたり、太鼓を叩いたり、片手にビールなど持ちながら踊り練り歩きます。そして、みんながみんなエンジン全開、底なしのパワーがみなぎっています。そんな様子をただホテルから黙って見ているわけにはいきません。皆様とセントロ(旧市街)へ行くと、踊れや騒げ、の人・人・人。フルーツなのか香水なのかわからないが、甘い香りに包まれ魅惑的な街はより一層私たちを惹きつけました。街で売っているカーニバルグッズ(派手なカツラなど)を買い、準備万端でいざカーニバル会場へと向かいました。

002 夜9時、盛大な花火とともにスタートを切ったカーニバル。熱気ムンムンの観覧席からは地響きのように沸きあがる歓声。次から次へと目に飛び込んでくる華やかな世界に心は奪われっぱなしでした。その中でも感動的だったのは3番目に登場した“ポルテーラ”。このチームはカーニバル前の2月に倉庫が火災に遭い、山車や衣装などのほとんどを失うという被害に遭いました。直後に「裸でも踊るわっ」と涙ながらにインタビューに答えていた女性がずっと頭に残っていました。あのロナウジーニョも応援にかけつけ、ポルテーラのパレードが始まると今日001 一番の拍手と歓声が会場全体に響き渡りました。T-シャツで踊るグループなどもありましたが、その表情はみんな真剣でチーム全体からものすごい団結力を感じました。それを温かく見守り、惜しみない声援おくる観覧席。パレードを行う側、またそれを観ている側が一体になった瞬間でした。
 派手で軽快なサンバで踊りまくるだけがリオのカーニバルではありません。そこには色々なドラマがあり、それに関わる人、全員が全身全霊をかけ作りあげている。リオのカーニバルはやっぱり世界一のカーニバルなんだと思いました。(岩間)

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