【共通テーマ】私の好きな山~カムチャッカ富士~
極東ロシアに位置するカムチャツカ半島。名前こそ聞き慣れてはいますが、旅行先としては馴染みの薄い場所なのではないでしょうか。しかし、遠いようで近いのが自然の大地カムチャツカです。夏だけの限定運行・ウラジオストック航空のチャーター便にて成田を出発、たった3時間でカムチャツカ半島のペトロパブロフスク・カムチャツキーに到着しました。
カムチャツカ半島は「火山の博物館」の異名を取るほどに山が多い場所です。世界自然遺産にも指定されている火山群は120とも160とも言われ、大地の果てまで山々が連なっています。そのうち29座は今でも活発な火山活動を続けており、カムチャツカを掘ればどこでも温泉が湧くと地元の人が教えてくれました。世界でも稀に見る火山密集地帯で、日本と同じく富士山型の美しい独立峰が多いのも親近感を覚えます。私が心惹かれたのはまさにそんな「カムチャツカ富士」の山々の一つ、コリャ-クスキー火山でした。
短いカムチャツカの夏。緑が大地を覆い、雪解け水には魚が元気よく泳ぎ回り、地リスやヒグマが大地を駆け巡ります。私が見たのは、そんなカムチャツカの大自然のほんの一部に過ぎないかもしれません。それでもカムチャツカ富士・コリャークスキー火山の眺望は、私の心にしっかりと刻まれました。(山崎)
山を下り、今日はこのベースキャンプに1泊、まさに大自然の懐で過ごす一夜です。夜になると少し雲が出ていましたが星空を堪能することができ、朝には山々を仰ぎながら、キャンプの近くの高山植物の花々を探しながら散策しました。
大自然をかきわけるように未舗装の道を六輪駆動で進み、到着したのは標高800メートルのアバチャ山麓ベースキャンプ。このあたりは樹林が途切れ展望が広がり、アバチャ火山(2741メートル)はもちろん、まるで富士山のような美しいコリャークスキー火山(3456メートル)の山容を楽しむことができる絶好のポイントです。ベースキャンプに到着後、さっそく近くのラクダ山までの簡単なハイキングに出発!ベースキャンプの周りには、可憐な高山植物が咲いていました。カム
チャツカで確認されている高山植物は約250種、雪解け後の7・8月に先を競って咲き誇ります。所々に残った雪渓を避けながら、傾斜は少しずつ厳しくなって、ついに歩くこと1時間半。ようやくラクダ山の山頂に到達しました。ふと見下ろすと出発地点のベースキャンプ
が見え、それを挟むようにアバチャ火山とコリャークスキー火山が聳えていました。その雄大な景色に包まれ、改めて「ここは火山の大地カムチャツカなんだ」と実感。特に白銀の山頂から裾野まですらりと伸びたコリャークスキー山の山容はまるで一幅の絵画のようで、その風景は写真家垂涎の的ではないでしょうか。カムチャツカの絶景が心に刻まれました。
【共通テーマデー「私の好きな山」】
〔添乗見聞録編〕
〔倶楽部ユーラシア編〕
〔ぶらり秘境探検隊編〕
〔ろまねすく通信編〕
〔船の旅便り編〕
〔パゴタの国からミンガラバー編〕
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