2011年5月11日 (水)

やっと出会えた!~ウガンダのマウンテンゴリラ~

Gorira

 先日「ウガンダ・ハイライト 9日間」より帰国しました。毎日お天気に恵まれ、さわやかな気候の中で観光をお楽しみ頂くことができました。
 本日と明日、2日間に渡り添乗レポートをお送りさせて頂きますが、本日はツアーの目玉でもあるゴリラトレッキングについてお話させて頂きます。

 さて、アフリカで動物に会いに行くツアーというとケニアやタンザニア等が有名で、ウガンダはまだあまり知られていないかもしれません。しかし、ウガンダには、世界中で約700頭しかいないという、希少な“マウンテンゴリラ”が生息する森があり、彼らに会いに行くことができるのです。

Gorira2

 その舞台となるのが世界遺産にもなっているブウィンディ原生国立公園。トレッキングの日は朝7時30分にロッジを出発し、公園の入口へ。始めに国立公園のレンジャーから、様々な注意点を受けます。ゴリラは人間の病気にかかりやすいので、少しでも体調がよくない人は辞退すること、ゴリラには7メートル以上近づかないこと、ゴリラに会える時間は、ストレスを与えないため1時間に限られること等…。
 それからトレッキングのスタート地点に車で移動。各自杖を持ち、十分な水をもってトレッキングスタート!森にはいくつかのゴリラファミリーが住んでいますが、今回私達が探すのは「ハビニャンジャ」というファミリーです。
 ゴリラは毎日寝床を変え、餌を求めて移動します。前日の寝床から、ある程度の目安はつくので、闇雲に探しているわけではないものの、どれくらい出会うまでに時間がかかるかはその時次第。1時間で彼らに出会える場合もあれば、数時間に渡る場合も。
 ゴリラに出会える瞬間を期待して、森の中の道なき道をずんずん進んでいきます。時には小川を渡ったり、急な坂道を登ったり、木の枝の下をくぐったり…。途中休憩をしながら進むものの、皆様の顔にも疲れの色が見えてきた頃、ようやく発見!というレンジャーの合図。レンジャーの指差す方向を見ると木の上に黒くて丸いものが!近づいていくと、ゆっくり木から降りてくるその表情が捉えられ、紛れもなくゴリラさんでした。やっと出会えた!時計を見るともう昼過ぎ。ここまで4時間以上歩いたことになります。絶えず動きまわるゴリラの後を追っていき、私達も藪をかきわけ、奥へ、奥へ。すると、ゴリラファミリーの面々。夢中で遊ぶ子供達や、一族の長のシルバーバック。じっと夢中で見ていると、突然近づいてきた一頭のゴリラ。レンジャーによるとこの子は15歳の青年ゴリラ。私達を友達だと思っているのか、興味深々の様子。7メートルよりゴリラに近づいていけないという規則はありますが、ゴリラから近づいてきた場合には、大きな声を出したり、突然走って逃げたりしてはいけません。じっとしてゴリラが離れるのを待ちます。目の前のゴリラ君は黒い毛並みがふさふさ、思わず触りたくなってしまいますが、じっと我慢。
 皆で夢中で見つめていると、レンジャーからあと5分で1時間ですと知らせる声が。後ろ髪を引かれる思いでこの場を離れます。ゴリラとの対面時間はあっという間に過ぎ去っていったのでした。(川井)

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