2011年5月24日 (火)

イランの若者に出会って

Hafes

先日、「華麗なるペルシャ紀行」の添乗から帰国しました。8日間という短いツアーですが、砂漠地帯のヤズド、花と詩人の町シラーズ、栄華を極めた古都イスファハン、そして古代歴史の夢の跡ペルセポリスなどイランのハイライトを巡る充実した旅でした。
特に花と詩人の町シラーズは通年気候が穏やかな場所にあるため、緑が大変多く、こんなにも花で溢れた町があるんだと思う程、観光地はもちろん、道端にもバラや野花など色とりどりの花が植えられていました。

Sadiそして、世界にも名高いイランを代表する詩人ハーフェズとサーディを輩出した町としても有名で、イラン国民が愛する2人の廟は観光地は海外からの旅行客のみならず、小学生~大学生まで社会見学に訪れる場所となっています。
4~5月は気候が良く、お花が咲く時期ということで、社会見学に訪れた沢山の小学生~中学生を目にしました。同じ日本人の子供なら、おそらく外国人をみても警戒して話しかけたりすることはないでしょう。でもイランの子供たちは、頗る明るく元気はつらつで、外国人が珍しいのか笑顔で「ハロー!ハロー!」と声をかけてきました。そして、次々に子供たちが群がり、ツアーのお客様が子供たちに囲まれ握手や写真撮影を求められている光景は、正にアイドル状態。子供たちのパワーに圧倒されながらも、素直で屈託ない笑顔にいつしか心は癒されていました。

イランというと政治・宗教的な問題などでよくテレビや新聞で報道されていますが、訪ねてみれば、怖いという印象は全くなく、人々は皆大らかでフレンドリーです。
今回、とても印象に残った出来事は各地の観光地で地元の方に「日本の地震は大丈夫だったか?どこに住んでいるのか?フクシマは大丈夫か?」と声をかけられたことです。「日本の地震のことは知っているよ。大変な状況の中でも、皆とても辛抱強く頑張っている。その姿に心を打たれた。日本人のことを本当に尊敬しているよ」と若い学生から激励の言葉をもらいました。イランのこんな小さな町でも、日本を心配し、応援してくれる人がいることに驚きと嬉しさを感じました。

ツアーを振り返ってみると、思い出すのは元気な子供たちの笑顔と日本を心配してくれているイランの人々。この若者たちが将来この国を支えていけば、きっと明るい未来が待っているのではないかとそう信じています。(米村)

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