早朝に海から訪問する世界遺産の町コトル(モンテネグロ)
5月11日出発「【25周年企画】煌めきのアドリア海・エーゲ海クルーズ11日間」より帰国しました。今回はイタリアのヴェネツィア港から出航し、アンコーナ(イタリア)~コルフ島(ギリシア)~サントリーニ島~ピレウス・アテネ(ギリシア)~ケファロニア島(ギリシア)~コトル(モンテネグロ)~ヴェネツィアを寄港する一週間の船旅でした。
かつての海運業で栄えたヴェネツィア共和国の足跡が残るコルフ島、ケファロニア島、コトルをヴェネツィアの港から出航するクルーズ船で巡るので、現地を訪れたとき陸路で訪れるのとは違う一層の感慨深い思いがしました。
クルーズならではの醍醐味のひとつとして、観光地へ海から訪れるということが挙げられます。今回、海からの訪問に際して印象的な場所としてモンテネグロのコトルが素敵だったなと思いました。
朝5時、窓の外を見ると船は海からコトルまで約100kmという長さのボカ湾を航行していました。湾に面したおうちは二階建ての白い外壁にオレンジ色の屋根と可愛らしい外観、二階建て以上の高い建物は一軒もない。朝の静けさが反映されているように鏡のような海面に海沿いの家と背後にそびえる山が映っていました。その光景はまるで北欧などで見るフィヨルドのよう。朝のひんやりとした空気、まだ人が活動する前の陸地はしん・・・としていて空気と水といった自然の気配が五感で感じられるくらいでした。日が昇り始めた頃だったので、だんだんと山に日が当たり始め、光が当たっている場所と山の陰で暗い場所の割合が時間の経過と共に逆転してくる光景も見ることが出来ました。
6時ごろ、船がボカ湾の奥地にあるコトル港に到着すると、なんと停泊した港は世界遺産となっているコトル旧市街地のすぐ横!デッキから下を眺めると道路脇にトラックを停め旧市街に台車で商品を運ぶ人や歩道を歩く出勤途中の人と早朝だというのにコトルの港近くは意外にも多くの人たちがすでに活動していました。目線を水平に移していくと城壁に囲まれた旧市街地の建物の屋根、時計塔、大聖堂のドーム、旧市街の後ろにそびえる山の斜面にまで続く“コトルの長城”と異名が付く城壁が目に入ってきました。今回の船旅の寄港地のなかで一番町の近くにある港だけれども、ここまで近いとは!と驚かされました。コトルの人たちは、大きなクルーズ船が立ち寄っては沢山の異国の人たちが町に溢れ、去っていくという私にとっては不思議だなと思う日常があるんだとしみじみ思ったりもしたものでした。
7時に下船して、船から徒歩五分で城壁に囲まれた旧市街の入口となる城壁の門に到着。朝の散策が世界遺産の町コトルだなんて、とっても素敵!と心ウキウキさせながら旧市街に足を進めていったのでした。(高橋)
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