イスラエルのヘルシーなお食事
先日、GW出発の「イスラエル航空で行く!イスラエル・スペシャル」のツアーより帰国致しました。なんと、今回のツアーはイスラエルのフラッグキャリア、つまり国営のエル・アル・イスラエル航空にてイスラエルに行く特別ツアーです。日本を出発して、香港にて乗り継ぎをし、その後イスラエルのテルアビブへ飛び立ちました。まずは少しだけ私たちを聖地イスラエルまで運んでくれたイスラエル航空をご紹介致します。
1948年のイスラエル建国と同時に創業されたイスラエル航空、香港からの機体はボーイング777で座席もジャンボよりゆったりしています。そしてミサイルも避けることが出来るという最新の機材、且つ機体も二重構造になっているとのこと。またスカイマーシャル(武装警官)が覆面で搭乗しているらしく、一見恐ろしい感じは致しますが、ハイジャックの恐れはゼロに近いという安心感もあります。
そんなイスラエル航空での機内食、美味しく頂いておりますと、トレイの上にペラっと一枚の紙が挟まれておりました。「KOSHER PERMIT(コーシェルの許可を受けています)」と書かれた紙です。
コーシェル(カシュルート)とは、ユダヤ教の食べ物に関しての規定のことを指します。イスラム教の豚は不浄な動物なので食べないというのと同じような規則です。例えばユダヤ教徒では、動物については蹄が割れている動物と反芻する動物しか食べないそうです。つまり豚やウサギ、ラクダは食べません。更に、お肉も厳格な規定があり、血を抜いて屠殺された動物のみ食べるそうです。だからイスラエルのお肉は少しパサパサで固めでした。また日本人にとって大変なのが、海や湖に住む生き物では、ヒレと鱗のある物は食べても良いそうです。つまり食卓には貝やヒレと鱗のないエビ、タコは一切並びません。
日本人からすると信じられないような不自由な食事規定ではありますが、イスラエルには厳格に守っている人々もいます。もちろん自由に食べている人々も容認されます。コーシェルはユダヤ律法の決まりの1つではありますが、このように様々な戒律を設けながら、人々は自らユダヤ教徒というアイデンティティを守りながら食卓を囲み、神へ祈りを捧げていたのでしょうか。食事からユダヤ民族の2000年以上続く強い結束を垣間見ました。(坂岸)
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