野生動物の園へお邪魔します!(ナミビア)
先日「幻想のナミブ砂漠とヒンバ族を訪ねて」10日間の旅より帰国しました。
ツアータイトルのナミブ砂漠やヒンバ族につきましてはこれまでに何度かご紹介がありますので、今回は、ナミビアの隠れた?名スポットであるエトーシャ国立公園のお話をしたいと思います。
エトーシャ国立公園は、日本の四国に相当する大きさの公園で、野生動物を保護し、そこへお邪魔して私たちも動物観察が楽しめるようになっています。
アフリカに生きている動物のうちカバとバクはいないけれど残りはたいていいる、と言われているエトーシャ。
餌を食むことに忙しいシマウマやスプリングボックスたちを見ながら、お客様も「ビッグファイブとは言わないけど、獰猛なヤツが見たいなぁ」と仰るのですが、午前中みかけた“獰猛なヤツ”は遠くを悠々と歩く雄ライオンとジャッカルたちくらい。
なんとかご期待に応えたい…出てきて、“獰猛なヤツ”!と、やきもきし始めたその時、行く先を見つめていたドライバーが「何かいるようだ!」と車を急がせました。
見ると遠くの道路に集まっている何台かの車やバス。
「何だろう、キリンかな」とドライバー。
しかしそこにいたのは…なんとチーター!
それも今しがた狩を終えたばかりのチーターでした!!
驚かせるといけないから、と静かにチーターを観察。
しかし記者会見並みに車内に響くシャッター音。
お客様の静かな興奮が伝わってきました。
ガイドの見立てによると、このチーターは最近独立したばかりなのであろう、1歳くらいの若いメス。
道路から僅か2mほどのところで、打ち倒したばかりのスプリングボックを前に周囲を観察。
そして、やおら後脚にむしゃぶりつき(このあたりは皮が柔らかく食べやすいのだそう)、時々周囲をうかがいながらお腹を満たしていきました。
体の大きさから見て、全部食べきるのは難しそうなのは歴然なのですが、この仔は大体後脚を食べ終えたあたりでスプリングボックをその場に残して立ち去っていきました。
振り返ったりもせず!
こんな近くにチーターを見ることも、それが餌を食べているところだということも、エトーシャはもちろん他のアフリカのサファリを通じても珍しく大感動!なのに、
食べ残しに未練もなく、実に堂々とした風格で草原を横切りブッシュへと消えていく姿にまたまた感動してしまいました。
日の出から日没までたっぷり公園内を行き来し、他にオリックスやダチョウ、キリン等にも出会いましたが、今回お客様にチーターに次いでよかった!と人気だったのが地リスたち。
たまたま車を停めたすぐ脇にいたので見つけられたのですが、穴から出てきて周囲をうかがう姿が本当にかわいい!
どんどん穴から出てきてこちらを伺う様子が微笑ましくて、メロメロになってしまいました。
広大な敷地で移動しながら生活する動物たちなので、その時によって出会える種類や姿は異なります。
それゆえに本当の意味でも一期一会なのですが、それが自然のサイクルの中にちょっとだけ戻ったような気にもなってくるので不思議です。
(山岸)
>ナミビアへの旅はこちら
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