2011年7月 6日 (水)

アララット山七変化!(トルコ)

Ararat先日、「東トルコ周遊とネムルート山 10日間」のツアーより帰国致しました。
このツアーはまずイスタンブールを経由して、アブラハムの生誕地と言われるウルファへ。
その後、バスで世界遺産でもあり山頂にコンマゲネ王国の墳墓群があるネムルート山、トルコ最大の面積を誇るヴァン湖、イラン国境に近くアララット山の麓の町ドゥバヤズィット、アルメニア国境に近いカルス、東部アナトリア最大の町エルズルム、黒海沿岸のトラブゾンを巡り、飛行機でイスタンブールに戻るというコースです。
今回はアララット山についてお話しさせて頂きます。

Ararat2アララット山と言えば、旧約聖書の中でノアの箱舟が最終的に漂着したといわれる山として知られていますが、実は大アララット山と小アララット山と2つの山があります。
大アララットはトルコで一番高い山で(5137m)、その右側に位置する小アララット(3896m)は日本の富士山に似ています。
5日目にヴァンのホテルを出発。この日はドゥバヤズィットへ向かいました。
途中まで車窓からヴァン湖を眺めながら行きましたが今日で見納め。バスはくねくねした山道に入ります。
途中トイレ休憩も挟み、峠の頂上に達してから今度は下り道。やはりくねくねした道を行きました。
そして下りきったところで、私たちの前方には雄大な大アララット山が聳え立っていました。
7~8合目こそ雲で覆われていましたが、頂上はしっかりと見えています。
そこでドライバーさんにお願いしてバスを停めてもらい写真タイム。そこで皆一心不乱にシャッターを押しました。またその場所には野花も咲いておりましたので、そちらのほうにも夢中になり少し出発が遅れてしまいましたが、皆様満足そうでした。

その後イサクパシャ宮殿を見学し、ドゥバヤズィットの街で昼食を取り、一旦ホテルにチェックインしてから午後の観光へ。
まずはノアの箱舟の伝説の残る場所へ行きました。この時間になると雲も多くなり、しばらくは山が見えませんでしたが、出発時間間際に小アララット山のほうの頂上の雲がとれて見えるようになりました(ここでも少々時間オーバー)。その後コースには入っていなかったのですが、イラン国境の近くに位置するメテオホールへご案内しました。
ここは1892年に隕石が落ちた際にできた穴があるですが、それよりも皆様はアララット山に夢中!なぜならこの時間になると、大小アララットともに頂上が見えてきたからで、ここでも皆様が一心不乱にシャッターを押しまくったのは言うまでもありません。
その後、ホテルに戻る途中、羊の群れがいるところでストップしたのですが、青々とした草原の中草を食べる羊たちとそれを見守るように悠々と構えている大小アララット山のコントラストもまたすばらしかったです。

というわけで今回は無事アララット山を見ることができましたが、実は前日不安でいっぱいでした。なぜなら、以前同じツアーに行った添乗員から天気が悪くてアララット山の頂上が見えずじまいだったということを聞いていたからです。
そういえば日本でも東海道新幹線に乗ったとき、せっかく山側の席に座ったのに富士山が見えなかったということは何回か経験していたので、せっかく東トルコに来て同じことが起こるのか?と内心びくびくしていましたが、その心配は杞憂に終って本当に良かったです!
時と場所によっては頂上が雲に覆われていることもありましたが、これもアララット山の本来持つべき姿であるし、変化に富んでいたほうが面白いと納得しています。
そして今度はアルメニア側から見たいという期待が膨らんできました(アルメニア側はトルコと逆で大アララットが右で小アララットが左に見えます)。
(斉藤信)

トルコのツアーはこちら

|

中近東・北アフリカ情報」カテゴリの記事

世界の自然情報」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。