ピレネーの山に響いた歌声(フランス・スペイン・ピレネー山脈)
先日、ピレネーの山々を歩く~南北両麓ガヴァルニー圏谷とアランの谷~10日間から帰国しました。小雨や曇りがちな天気が多少あったもののピレネーの山々をハイキングしているときは、ほとんど雲もない晴天の中、楽しく過ごすことができました。フランスの最も美しい村のひとつヴィル・フランシュ・コンフランや、車窓から素晴らしい眺望を望める黄色い列車ラ・プチ・トランジョーヌに乗車したり、スペイン側のピレネー山脈アイギス・トルテス国立公園やアランの谷をハイキングしたり、フランス側のピレネー山脈ゴーヴ湖やヴィクトル・ユゴーに「自然の大劇場」と言わしめたガヴァルニー圏谷をハイキングしたり、ハイキングや花好きのお客様と楽しく過ごした10日間でした。中でも素敵な出会いのあったゴーヴ湖でのハイキングについて書きたいと思います。
ゴーヴ湖はフランス側ピレネー山脈中の最も高い山、ヴィニュマール山(標高3298m)を望むことが出来るポイント。まず、ポン・デ・エスパーニャ(スペイン橋)駐車場までバスで登っていきますが、ここまでは左右に流れを変える川や勢いよく流れ落ちる小さい滝を見ながらの道のり。車窓からの景色も飽きることがありません。そして、スペイン橋駐車場からは、8人乗りのゴンドラに乗り、しばし空中散歩。そのあと、小川の流れる牧草地に牛を見ながら対岸のチェアリフト乗り場まで歩きます。3人乗りのチェアリフトに乗って再度12分の空中散歩。リフトの上から足元の野花を見たり、マーモット探しをしたりしているとあっという間に到着。そこはコーヴ湖(標高1725m)とほぼ同じ標高。ここからほぼ平らな道を、花を見ながらハイキングしていると静かに水を湛えるコーヴ湖が見えてきました。この日も晴天に恵まれ、山々に囲まれた湖が、周りの景色を湖面に映しこみとてもきれいでした。そして、湖の奥のほうに山々が連なり、最高峰ヴィニュマール山がほんの少しだけ手前の山の横から顔をのぞかせている姿を見ることが出来ました。
ほどよくお腹がすいたところで、湖畔のレストランにて昼食。オープンテラスで湖と山々を楽しみながら食事をしていると、突然、近くの席に5~6人で食事をしていたグループの人たちが歌声を披露したのです!日ごろ一緒に練習をしているようで、息もぴったりと合い、素敵なコーラスを思いがけず耳にすることができました。歌い終わると周囲の人々も拍手喝采。続けて3~4曲披露してくれました!また、コーラスグループの人々が楽しく食事と景色を楽しみながら歌を歌っている姿を見ながら、ほのぼのとしたひと時を過ごしました。
旅の楽しみは周りの風景を楽しんだり、名物料理を楽しんだりすることはもちろんですが、こういった偶然の出会いが旅をより印象深いものにしてくれます。偶然は実際に旅に出て見ないと起こりえないもの。次の旅は、どんな素敵な偶然が待っていのか楽しみです。(大久保)
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