暑いモロッコの涼しい家
この度、モロッコハイライトより帰国しました。
このツアーは、おかげ様で25周年を迎えたユーラシア旅行社の特別企画。
8日間の日程で見どころをしっかり押さえている上に25万円という通常よりもお得な料金でモロッコを回れるコースです。
今回ラッキーだったのは、ジャカランダが見えた事。もう終わっているだろうなと諦めていたので、車窓から薄紫のジャカランダの花が見えた時はとてもうれしかったです。
6月のモロッコは、そろそろ気温も上がり大変なのでは?と思う方も多いでしょう。マラケシュの町の観光している時は35度でした。でも、乾燥している為かそれ程の暑さを感じませんでした。今の日本の蒸し暑さと比べるとモロッコの方が断然過ごし易いです。
今回の旅で一番暑かったのは長距離移動の時のトイレ休憩。ドライブインでバスを降りると、もわっとした空気が体を包みました。
今日は暑そうだなぁと思いバスの温度計を見てみるとなんと41.8度!!
やはりここはアフリカなんだなぁと実感しました。
ところで、この暑さの中を地元の人達はどのように過ごしているのでしょう?
日本のように一家に1台エアコンがあるわけではありません。
太陽がカンカンと照り付けている場所はもちろん暑いですが、夕方~朝、日陰は意外に涼しいのです。アスファルトの多い日本の都市では熱が逃げずにいつまでたっても暑いですが、モロッコの地面はちゃんと熱を逃がしてくるようです。
旧市街を歩いているとよく分りますが、狭い路地は日陰が多く、朝方には半袖では涼し過ぎるくらいです。
映画の撮影地としてよく使われるアイト・ベン・ハットゥという村を訪れた時に、ムファさんの家におじゃましてミントティーを頂きました。
入口にドアがあったかどうかさっぱり覚えてませんが、無かったような気がします。あっても多分常に開けっ放しなのでしょう。
玄関をはいると突然真っ暗。狭い通路になっていて、太陽の光が入らないように作られています。おまけにこの村には電気が通ってません。暗いけど一瞬の涼しさは思わずため息が出ました。
玄関を入って2、3歩進むと、先に勝手口とリビングが見えました。そこには窓もあり、自然の光が差し込んでいます。私達は2階に案内されました。2階には沢山窓がありそこからは川や畑が見渡せ、広々とした大地も遠くまで見えました。爽やかな自然の風も入ってくる部屋のソファーに座り、入れたての熱いミントティーを飲んで、ホッと一息つき、外の暑さは忘れてしまいました。
ムファさんの仕事は農業です。アーモンド畑を持っているそうです。
畑に行かない時にはこの村の周辺で気ままに活動しています。
暑い時には涼しい廊下で立ち話、気が向いたら庭に出てアーモンドの実を採ったり、丘の上に行って町を眺めたり、そんな毎日を過ごしているそうです。
日本で生活していると暗い室内を不便と思うかも知れませんが、それがこの村の昔からの生活なのです。 (関根)
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