2011年8月
2011年8月31日 (水)
2011年8月30日 (火)
シベリア鉄道の旅~その3(最終号)~
旅も終盤となってきました。イルクーツクから1日シベリア鉄道に乗車して、クラスノヤルスクに到着です。クラスノヤルスクはシベリアの中でも第3の都市。エニセイ川の流れる工業の町ですが、その近郊にはストゥルビィ自然保護区があり、世界遺産への申請を出している場所です。クラスノヤルスクの1日目は市内観光でしたが、2日目は自然保護区のハイキングとエニセイ川のクルーズへご案内します。この2日目は、今までなまっていた体を存分に動かしていただける日です。ストゥルビィには奇岩が多くあることが有名ですが、いくつかの奇岩を見ながら林の中を2時間程ハイキングします。おばあさんと孫娘と呼ばれる岩や、眠っているライオン、迷子になった小象などといった非常にユニークな岩がたくさんあります。1時間ほどかけて、景色の開けたところまで上っていくと、おじいさんの横顔に見える岩があり、ちょっと難関ではありますが、この岩をよじ登ると…目の前にはタイガの海が広がり、思わず「わーっ」と声がもれてしまうほど、美しい景色を見る事が出来ます。「岩を登るのは大変だけど、登ったからこそ見ることの出来る景色がある。登ってよかった~」との声を耳にしました。
2011年8月29日 (月)
シベリア鉄道の旅~その2~
昨日は、シベリア鉄道の旅・ウラジオストク~イルクーツク編をご紹介しましたが、今日はその続きをご紹介いたします。
3日間かけてたどり着いたイルクーツクの町は、シベリアのパリと称され、大きな町ながらも、落ち着いた雰囲気のある美しい町です。イルクーツクでは2泊し、バイカル湖やブリヤート人の村へご案内しました。
地図を見るとずいぶん遠くへ来たものだと感じますが、日本との時差はなしというのは何とも不思議です。 今年2011年は、イルクーツクの町の350周年!至るところに350の数字が見られました。この350年という年月の間に、日本人抑留の歴史があったことも忘れてはいけません。日本人のシベリア抑留の歴史とも繋がりの深いこの町やバイカル湖近くの村には日本人墓地もあります。凍てつくシベリアの大地で強制労働させられた日本人のお墓を目の前にすると、自然と手を合わせ、語りかけていました。
2011年8月26日 (金)
シベリア鉄道の旅~その1~
シベリア鉄道走破の旅15日間」の添乗より帰国しました。夏の暑さを覚悟して向ったシベリアでしたが、ジャケットを一枚羽織るくらいの気候。シベリアの夏はこれから始まるようです。ウラジオストクからモスクワまでの9288kmのシベリア鉄道の旅は、乗りっぱなしで7泊8日となりますが、ツアーではイルクーツク、クラスノヤルスクの2箇所に立ち寄りながらモスクワを目指していきます。ウラジオストク~イルクーツクまでは3日、イルクーツク~クラスノヤルスクまでは1日、クラスノヤルスク~モスクワまで2日の車中泊となります。今回のブログでは3日間分けて、シベリア鉄道の旅をご紹介させて頂きます。今日はシベリア鉄道走破-日記1ということで、ウラジオストク~イルクーツクまでのお話を致します。極東の中心と言えばウラジオストク。かの与謝野晶子もこの場所から西の彼方パリへと旅立って行きました。
2011年8月25日 (木)
ノルウェーの最高傑作、フロム鉄道
先日「北欧物語15日間」より帰国いたしました。
ノルウェーのフィヨルド沿いにバスや鉄道、クルーズに乗り物を換えながら北上し、ヨーロッパ最北のノールカップを訪問し、その後、フィンランド、スゥエーデン、デンマークを巡り、北欧の歴史、文化、民族に触れるツアーです。
様々な乗り物に乗り換えていろんな場所から景色をご覧頂けるのが今回のツアーの魅力で、今日はその中でもノルウェーの鉄道の最高傑作とも言われている「フロム鉄道」をご紹介したいと思います。
フロム鉄道とは、ベルゲン鉄道の駅があるミールダールからソグネフィヨルドの奥に位置する町フロムまで、渓谷にそってのびる鉄道です。1920年に着工し20年の長い歳月をかけて完成されました。当初はミールダール駅にベルゲン鉄道の資材を運搬する為に作られましたが、今ではその自然の美しさ溢れる渓谷が見られる鉄道として、多くの観光客が訪れています。
2011年8月24日 (水)
2011年8月23日 (火)
青海省に広がる天上のお花畑へ!(中国)
先日、中国でも四番目の広さを持つ青海省の大自然満喫の旅より帰国致しました。青海省は、北東から時計回りに、甘粛省・四川省・チベット自治区・新疆ウイグル自治区と接しています。省都の西寧やゴルムドは青海チベット鉄道の乗車駅として知名度が高くなってきていますが、今回私たちは青海省の西部に広がる平均標高4000mの高原を4WD4台連ねて、高山植物を探しながら旅をすすめました。
私たちが日本を出発したのは7月中旬。イエローポピーは見ごろを少し過ぎていましたが、他の地域では幻と言われるブルーポピーの群生、レッドポピーや色とりどりの可愛らしい高山植物が咲く丘での散策を思う存分楽しむことができました。ツアーを通してお天気に恵まれ、お花と雄大な山々にカメラを向け、時間を忘れてシャッターを切るのに夢中になってしまうこともしばしばありました。一息ついて周囲を見渡せば、青い空と緑の山の稜線、5,000m以上の高峰には真っ白な万年雪が積もる風景・・・。都会の雑踏から逃れて大自然に囲まれていることに気づき、心も体もリフレッシュできました。
2011年8月22日 (月)
雨降って地をみるスイス
7/18発「スイスの優雅な休日12日間」の添乗に行ってまいりました。今年の7月のスイス は、天候不順で雲や雨、所によっては雪が降るような天気が多かったです。一日の天気予報も晴れ・曇り・雨のマークが全て付いていて「?」と思ったものですが、山の天気は変わりやすいとはよくいいますがまさにその通りで、朝晴れ⇒昼くもり⇒午後雨⇒夕方晴れ・・・と日によっては順不同ながらもそのような天気を経験してきました。
さて、スイスの天気は山の天気でもあり、なかなか予測は難しいもの。当日になってみないと、あるいは行ってみないとわからないもの。
スイスでこのような天候不順に見舞われた場合は、それなりに各地での楽しみ方があります。天がダメなら地に目線を向けてみましょう。
2011年8月19日 (金)
ハイキングで満喫、満開の野花たち!
「スイス名峰ハイキングを楽しむ旅 10日間」より先日帰国致しました。このツアーは毎日歩く、ハイキングがメインのツアー。全体を振り返ってみると太陽に出会えた時間は少なく、日焼けの心配はさほどありませんでした。現地の天気予報では、晴れ・曇り・雨の全てのマークがほぼ毎日出ていました。なんて適当なヨーロッパの天気予報!?と思っていましたが、実際過ごしていると本当にその通りになってしまうから驚きです。朝は、太陽も出て今日はいけるか?と思いながら出発!すると、みるみるうちに雲が増え、雨がポツポツ・・・えーっ?!まあ、山なので天気が変わりやすいのは当然!!ということで、朝はどんなに晴れていても必ずリュックには雨具を準備していた毎日。ハイキング中に出会った可憐なワイルドフラワーたちは、恵みの雨に濡れ、とても生き生きしているように見えました。そんな中でも、特に印象に残った花についてご紹介したいと思います。
2011年8月18日 (木)
東方のアルプス・四姑娘山の魅力
先日、「中国アルプス四姑娘山ハイキングと九寨溝・黄龍 11日間」より帰国しました。当ツアーは、中国を代表する景勝地である、九寨溝・黄龍の観光に加え、5000m超級の4峰が連なる四姑娘山(すうくうにゃんさん)の麓でハイキングを楽しむ、四川省の大自然探訪の旅です。本日は、天候にも高山植物にも恵まれ、ご参加頂いた方から「想像以上によかった!もっと宣伝しないと!」とお声を頂いた、四姑娘山の魅力をお伝えしたいと思います。
4つの峰が連なる四姑娘山は、その姿が四人姉妹に喩えられています。ちなみに、長女・大姑娘山は5,355m、次女・二姑娘山は5,454m、三女・三姑娘山は5,654m、四女・四姑娘山は一番背が高く6,250mで、四川省では貢嗄山(ミニヤコンンカ)7,556mに次ぐ高さを誇ります。四女はその高さもさることながら、峰の形も特徴的で美しく、貢嗄山の妻とされています。私たちが訪れた7月中旬はちょうど高山植物も見頃を迎えており、足元一面に群生するトラノオやエーデルワイスの向こうに望む四姉妹の姿は、よりいっそう美しく、ご機嫌な四姉妹のおしゃべりが今にも聴こえてきそうなほどでした。
2011年8月17日 (水)
絶景フィヨルドを求めて! プレーケストーレンへハイキング (ノルウェー)
夏の風吹くフィヨルドの国、ノルウェーから帰国しました。
ノルウェーは森とフィヨルドの国です。氷河が削りだしたフィヨルドの絶景が、ノルウェーの行く先々で迎えてくれます。今回のノルウェーの旅のテーマはフィヨルド・ハイキング。フィヨルドや氷河の景色を望むハイキングを5回、楽しみました。その中でも印象深かったのがリーセ・フィヨルドのプレーケストーレンでした。プレーケストーレンとは、ノルウェー語で「説教壇」という意味です。教会の説教壇に形が似ていることから、そう名づけられました。水面から垂直にせり上がる約600mの一枚岩です。このプレーケストーレンに立つには、往復約5時間を自分の足で歩く 以外に方法はありません。そこで、プレーケストーレンを目指してハイキング、と相成りました。さてその道のりを振り返ってみましょう。
2011年8月16日 (火)
美しい地中海と険しい山々(南トルコ)
先日、「南トルコ周遊と海中に沈む古代遺跡見学 11日間」のツアーより帰国致しました。
皆様、トルコの観光地と言えば何を連想されますか?多くの方は奇岩奇峰が立ち並び神秘的な風景が広がるカッパドキアや、東西文明の十字路でありトルコ最大の都市であるイスタンブールを連想されるかと思います。また最近では、山頂にコンマゲネ王国時代の神々や王などの巨像が転がるネムルート山、旧約聖書に登場するノアの箱舟ゆかりのアララット山、トルコ最大の面積を誇るヴァン湖など東トルコも徐々に知名度が高まってきています。しかし、今回訪れた南トルコはまだまだ認知度が高くありません。事実、今回のツアー中、どこの町でも日本人に会うことはありませんでした。では、南トルコとはどんなところなのでしょうか?
2011年8月15日 (月)
カムチャツカ半島でヒグマ&フラワーウォッチング(ロシア)
先月、爽やかな初夏のカムチャツカ半島へ行って参りました!今年は夏の訪れが遅かったようで例年はない残雪を見ることも。それでも、たくさんの高山植物が、短い夏を謳歌するかのように一生懸命顔を出していました。バチカゼッツ山群の麓に広がる高原でフワラーハイキングをした時は感動的でした。小さいピンクのヒメシャクナゲ、紅紫色のハクサンチドリ、ちんまり可愛いクロユリ、チシマキンバイソウ、ウルップソウ、ハクサンイチゲ、インディアン・ペイントブラシ…次々にガイドが示す花々をカメラにおさめながら森の中に入って行った私達を待っていたのはびっくりするほどのアツモリソウの群生!ここに、あそこに、わーこんなに!という具合に細い茎の上にくるんと可愛いカールの頭が乗っかっているアツモリソウがたくさん!こんな群生を見たのは初めて、と日頃からハイキングが趣味だというお客様の弁。かなり貴重な光景だったと思います。
ちなみに森の中、露に濡れた草の間を通るのでヤッケの着用がオススメです。カムチャツカの「蚊」もかなり手ごわいですので虫除けと同時に手には軍手をお忘れなく。手に寄ってくるとカメラを落ち着いて構えられませんから。
2011年8月12日 (金)
クスコからプーノまで続く遥かなるアンデスの道のり(ペルー)
先日、「ペルー、マチュピチュ・ナスカ・チチカカ湖と聖なる谷 10日間」のツアーより帰国致しました。メインであるマチュピチュやクスコは日本の秋晴れのような、からっとした澄み渡る青空が続く中での観光となり、天候に非常に恵まれました。クスコやマチュピチュでは、国花であるカントゥータやフクシアが咲き、ペルーをより表情豊かに美しく彩ってくれていました。
今年は、マチュピチュが探検家ハイラム・ビンガムにより発見されてから100周年を迎え、例年より多くの観光客の人々が訪れており、今まで以上に活気を帯びておりました。ペルーは、マチュピチュ以外は一体何処が見所なの?等の声も時折耳にしますが、ペルーの見所は、何もマチュピチュだけではありません。現在首都であるリマを始め、インカ帝国時代の都であったクスコ、プレインカ時代から栄えたプーノ等、見所は数多く点在しています。
マチュピチュやクスコやチチカカ湖等は弊社の社員のブログにてよく紹介させて頂いておりますので、今回は、ツアーの中でも最もペルーの大自然や人々等の生活ぶりを感じられる標高3400mのクスコからチチカカ湖西岸に位置する標高3850mのプーノまでの394kmの道のりをご紹介したいと思います。
2011年8月11日 (木)
2011年8月10日 (水)
『イン川の庭』エンガディン地方にて(スイス)
高山植物の花々が咲き乱れ、日中の日差しが強いけれども朝晩は涼しくて快適!そんな 夏真っ盛りのスイスから帰国しました。今回は、スイスの中でも東に位置する「エンガディン地方」と呼ばれる地域を重点的に巡り、ハイライトはサンモリッツに4連泊というコースです。サンモリッツを拠点に毎日周辺のハイキング。おいしい空気を吸い、毎日15000 ~ 20000歩近く歩いた健康的な毎日となりました。今回は花と、美しい山々を愛する総勢14名様のグループでのご案内でした。
ハイキングの中でもお客様が「特に印象的だった」という声が多かった場所は「フェックスの谷」へのハイキングでした。 「フェックスの谷」はサンモリッツから車で約15分の位置にあるシルス・マリアからフェダクラ川に沿ってイタリア国境まで南にのびる谷です。ここは、年間を通じて住人が暮らしている谷で特別な許可証がある住民以外は車の乗り入れが禁止されているという非常に静寂で美しい大自然が存分に満喫される谷です。住人以外でこの谷の最深部に行くにはハイキングか馬車になるのですが、この馬車便の時刻がスイスの時刻表に掲載させれているというユニークな場所です。私達もハイキングの後は、この馬車にのってゆっくり周囲の自然を満喫しながら町に戻りました。
2011年8月 9日 (火)
「死の海」、タクラマカン砂漠に生きる
先日、「シルクロード列車、天山越えとタクラマカン砂漠縦断」より帰国致しました。
旅の始点は新疆ウィグル自治区の区都ウルムチ。ウルムチからは一気に中国大陸最西の街カシュガルまで飛び、ホータンやニヤなど西域南道のオアシス都市を経てタクラマカン砂漠を縦断。その後は天山南路のクチャやトルファンを経てウルムチへ再び戻っていきます。この辺り一帯はかつてのシルクロードの面影を最もよく残す「オアシス路」と呼ばれています。人の絶えることのない活気のあるバザールに足を踏み入れ、お茶を飲みながら談笑する少数民族と話をしていると、かつて栄えたオアシス都市にタイムスリップしたような気分になります。
今回は、ツアーのタイトルにもなっており、ハイライトであるタクラマカン砂漠についてお話したいと思います。
タクラマカン、という言葉はウィグル語で「一度入ったら出られない」という意味を持ちます。かつて道路などなかった頃は、力尽きた人の骨を目印に進んだとも言われる程の過酷な土地でした。19世紀末から起こった探検ブームでは、スウェーデンの探検家スウェン・ヘディンが隊員の殆どを失い、彼によって「死の海」という名が付けられました。
2011年8月 8日 (月)
2011年8月 5日 (金)
2011年8月 4日 (木)
2011年8月 3日 (水)
真っ白なレンソイスをより楽しむ方法(ブラジル)
先日、「レンソイス白砂漠とイグアス・アマゾン満喫の旅 12日間」より帰国致しました。近年、メディアで露出が急増しているレンソイス・マラニャンセス国立公園。真っ白な砂漠の世界に、雨季の間に溜まった雨水や湧き水による湖が出現する光景は、まさに自然が魅せる奇跡の風景に違いありません。この白砂漠・レンソイスの紹介は他に譲るとして、今回はそんな白砂漠のすぐ近くに位置する小レンソイスと呼ばれる地域をご紹介させて頂きます。
白砂漠・レンソイスと呼ばれる地域は、ブラジル北東部に位置し、東京23区の二倍もの面積を誇り、どこまで歩いても見渡す限りの白い世界とエメラルドグリーンやブルーの湖がいくつも眺めることができます。この白砂漠・レンソイスは拠点となるバヘリーニャスの街に流れるプレギサス(なまけもの)川の西側に位置し、東側には通称“小レンソイス”と呼ばれるレンソイス保護区が広がっています。今回のツアーは、バヘリーニャスに3泊し、この小レンソイスも訪ねる、まさにレンソイス満喫コースでした。
2011年8月 2日 (火)
遊牧の大地、カザフスタン・キルギスの旅
先日、「遊牧の大地を行く、カザフ・キルギス紀行9日間」より帰国致しました。中央アジアの中でもまだまだ日本人観光客が少ない地域で、カザフスタンでは年間の日本人渡航者約5千人のうち、大半が業務渡航であり、観光客は1割程度に過ぎません。しかし、カザフスタンのグランドキャニオンと称されるチャリン・キャニオンや、スイスアルプスのような風景が広がるキルギスのドリーナ・スベトフ(花の盆地)など、魅力ある大自然がたくさん残っています。
私たちが訪れたのは6月下旬で、バザールや道端の露天では、スイカ・メロン・桃・サクランボなど多くの旬のフルーツが彩っていました。私たちもその甘い香りに誘われて、何度かバスを止めて試食タイムを取りました。その中でも、カザフスタンの真っ黒に日焼けをしたお兄さんから買ったメロンとスイカが一番で、糖度15%以上は間違いなし!の甘さでした。日本なら冷やして食べるべきなのでしょうが、ここは中央アジア。お店のテントの下に綺麗に積みあがっているものをその場で切り分けて食べたので少し温かかったのですが、このような“買い食い”も旅の醍醐味の1つでしょう。
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