絶景フィヨルドを求めて! プレーケストーレンへハイキング (ノルウェー)
夏の風吹くフィヨルドの国、ノルウェーから帰国しました。
ノルウェーは森とフィヨルドの国です。氷河が削りだしたフィヨルドの絶景が、ノルウェーの行く先々で迎えてくれます。今回のノルウェーの旅のテーマはフィヨルド・ハイキング。フィヨルドや氷河の景色を望むハイキングを5回、楽しみました。その中でも印象深かったのがリーセ・フィヨルドのプレーケストーレンでした。プレーケストーレンとは、ノルウェー語で「説教壇」という意味です。教会の説教壇に形が似ていることから、そう名づけられました。水面から垂直にせり上がる約600mの一枚岩です。このプレーケストーレンに立つには、往復約5時間を自分の足で歩く 以外に方法はありません。そこで、プレーケストーレンを目指してハイキング、と相成りました。さてその道のりを振り返ってみましょう。
基点となる街はスタヴァンゲル。ノルウェーの第四都市です。スタヴァンゲルの港から、カーフェリーで川を渡ります。対岸の港からプレーケストーレンの登山口まではバス約30分。フィヨルドの景色が続いています。そして、いよいよ登山口に到着。天気は良好。準備運動をして、青空の下で元気良くハイキングをスタート。始めは木立の中の緩やかな坂道です。やがて岩がゴロゴロと現れ、急な坂道。その後は木道が続き、道沿いにはワタスゲが風にそよいでいました。ここを過ぎるとこのコースの一番の難所。大岩の転がる坂道をよじ登りました。途中で休みを挟み、息を整えながらまだ見ぬプレーケストーレンを目指して歩みを続けました。こうして岩場を登りきると、別世界が待っています。千畳敷の大岩に池が点在していて、視界が開けました。遠くには真っ青なフィヨルドの水面も見えてきました。ここまで来るとゴールは間近です。フィヨルドに向かって歩みを進めると、プレーケストーレンが見えてきました。フィヨルド沿いの切り立った断崖の道では、足元を確かめながら歩きました。そうしてプレーケストーレンに到着しました。ツアーの参加者が全員無事に到着して、思わずバンザイ!
プレーケストーレンの断崖の岩の上は、ほぼ平らで25mx25mほどの大きさです。防護柵 も何もない「説教壇」から下を除くと、足元がすくみました。水面まで垂直に、高さが600mもあるのです!この「説教壇」とフィヨルドの青い水面、雪を乗せた山並み。ノルウェーの自然が創り出した大自然の美しさは、ため息がこぼれるほどでした。
ちろん、帰りは登山道を引き返して歩きました。往復5時間のプレーケストーレンまでのハイキングは、決して気軽なものとは言えません。けれど、プレーケストーレンの絶景は、それだけの道のりを歩む価値は十分にあるものでしょう!(斎藤さ)
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