東方のアルプス・四姑娘山の魅力
先日、「中国アルプス四姑娘山ハイキングと九寨溝・黄龍 11日間」より帰国しました。当ツアーは、中国を代表する景勝地である、九寨溝・黄龍の観光に加え、5000m超級の4峰が連なる四姑娘山(すうくうにゃんさん)の麓でハイキングを楽しむ、四川省の大自然探訪の旅です。本日は、天候にも高山植物にも恵まれ、ご参加頂いた方から「想像以上によかった!もっと宣伝しないと!」とお声を頂いた、四姑娘山の魅力をお伝えしたいと思います。
4つの峰が連なる四姑娘山は、その姿が四人姉妹に喩えられています。ちなみに、長女・大姑娘山は5,355m、次女・二姑娘山は5,454m、三女・三姑娘山は5,654m、四女・四姑娘山は一番背が高く6,250mで、四川省では貢嗄山(ミニヤコンンカ)7,556mに次ぐ高さを誇ります。四女はその高さもさることながら、峰の形も特徴的で美しく、貢嗄山の妻とされています。私たちが訪れた7月中旬はちょうど高山植物も見頃を迎えており、足元一面に群生するトラノオやエーデルワイスの向こうに望む四姉妹の姿は、よりいっそう美しく、ご機嫌な四姉妹のおしゃべりが今にも聴こえてきそうなほどでした。
また、双橋溝という観光地では、四姑娘山を直接目にすることはできませんが、彼女達にまつわる山々に出会うことができます。この双橋溝という場所は、そう有名な観光地ではありませんが、山好きの方には是非是非おすすめしたい場所です。
敷地内の観光は専用バスで行うのですが、全長35kmの細長い谷を4000mを越える山々が取り囲むような地形のため、次から次へと目に入る立派な山々に常に興奮している状態です。さらに私たちを興味深くさせるのは、山々のひとつひとつにその形から想像される名前(ポタラ峰…ラサのポタラ宮、野人峰…猿の顔、牛心山…牛の心臓)や、あれは四姉妹のお母さんで、おばあさんで、長女の恋人で…といったエピソードがついていることです。「もっとここも有名になれば、専用バスの天井もガラス張りになるのに!」なんて嘆きながら、全員で車窓に張りついて、山々の姿に見惚れていました。
最後に、そんな双橋溝で最も人気の高かった山をご紹介します。谷の一番奥にそびえる、万年仏塔と呼ばれる山です。山の形がマッターホルンによく似ており、(ネパール好きの方はマチャプチャレだと主張されていました。)風が凪いだとき、川面にもゆらりとその姿を現してくれました。その1シーンは何度か訪れている私にとっても初めての、そして忘れられない景色となりました。(弥永)
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