【共通テーマデー】一度着てみたい民族衣装~イスラエル、ユダヤ教超正統派の黒服~
ユダヤ教は、遡ること、ユダヤ民族(イスラエル民族) から誕生したユダヤ人が信仰する宗教で、宗教の対象は唯一絶対の神ヤハウェ、経典は旧約聖書となっています。
現在、ユダヤ教徒は、超正統派、正統派、世俗派と大きく3つに分けて考えられ、超正統派と正統派は宗教立法を忠実に守り続ける人々、世俗派は宗教立法にこだわらず、現代に合わせた生活をしている人々と区別されるそうです。
立法の一例としては、安息日(金曜日没から土曜日没)には一切の労働禁止で、車の運転や家事なども禁止という規定があります。
その中でも、私が着てみたいとあげた黒服を着ている人達は、超正統派の方々になるようで、超正統派の男性達は、今でも夏も冬も黒のスーツに黒のシルクハットをかぶり、生活を送っています。
特にエルサレムに集中して居住しているようで、私がイスラエルへ行った際にも、所々で超正統派の方々の姿を見かけました。上下黒いスーツを着ているだけと言えば、何の変哲もない気もしますが、なぜこんなにも惹き付けられたのか。私は、彼らの黒服とともに印象的な“もみあげ”がさらに魅力を出しているのではと考えています。
一見すると、皆同じようですが、実は少しずつ違い、それぞれにこだわりを持ってやっているそうで、カールされた“もみあげ”や三つ編みのように編み込まれたものなど様々です。各々の髪型の個性が、服装と相まって、魅力を惹き出しているのではないでしょうか。街中で見かけると、独特の雰囲気を感じ、ついつい目を惹きます。思い返してみると、恐らくその時から、「素敵だな、女性ながらも着てみたいな」と思い始めていたのでしょう。
ヨーロッパでもなく、イスラムでもない、不思議な雰囲気を醸し出す国イスラエル。黒服姿のユダヤ教徒の方々に会いに、イスラエルへ行かれませんか。私はまた会いに行きたいくらいです。
(河合宏美)
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【共通テーマデー「一度着てみたい民族衣装」】
〔添乗見聞録編〕~イスラエル、ユダヤ教超正統派の黒服~
〔倶楽部ユーラシア編〕~ブータンのゴ~
〔ぶらり秘境探検隊編〕~カナダ、アンのパフスリーブドレス~
〔ろまねすく通信編〕~スペイン、バレンシアの伝統衣装~
〔船の旅便り編〕~ブラジル、リオのカーニバルのサンバ衣装~
〔パゴタの国からミンガラバー編〕~ベトナムのアオザイ~
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