2011年9月20日 (火)

天空の街、ラサ

Blogtemplate先日、「青海チベット鉄道ハイライト 8日間」より帰国致しました。このツアーのハイライトは何と言っても、天空列車ともよばれる青海チベット鉄道!2006年の開業以来、人気が冷めることない大人気の列車です。その秘密は車窓にゆっくりと流れていく壮大な自然美です。ゴルムドからラサまで約15時間の列車の旅ですが、決して見飽きることはありません。永久凍土の広大な大地や赤茶けた無数の筋となって流れる長江の源流トト河、トルコ石のような色をしたツォナ湖。右を見たり、左へ移動してカメラを構えたりとかなり大忙しです。見どころは一瞬で通り過ぎてしまうので、写真に収めるのも大変です。例えばこの鉄道の最高地点タングラ駅の看板。一瞬のことなのでカメラを構えて今かと待ちました。だからこそ納得のいく写真が撮れたときの感動はひとしおです。

 列車に約15時間揺られて到着したのが、「天空の街」や「太陽の都」とも呼ばれるラサの街。まず目につくのが街の中心に堂々と建ち、この街のシンボルでもあるダライ・ラマの冬の宮殿、ポタラ宮です。夜はライトアップしているので遠くからでも迫力があり、闇に浮かび上がるその姿に溜息が出るほどです。

 ここ10年ほどでラサの街は大きく変わったと言われています。ポタラ宮前の広場は緑豊かな公園となり、町や道路が整備され、観光客を迎える準備が整っています。観光地であるポタラ宮やダライ・ラマの夏の離宮ノルブリンカも整備され、花壇には色とりどりの花々が植えられていて、以前ラサを訪れた人々を驚かせていました。「あまりの変わりようでビックリ!」という声や「昔の面影がない!」などという声も聞かれました。ですが、ラサの街から1歩外に出ると、今もなおチベットらしい原風景が広がっていました。

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 街を離れてしばらく行くと平原を横切るのはヤルツェンポ川です。源流は西チベットにあるジマセンゾン川で、やがてはインドのガンジス川へとつながり、ベンガル湾へと注ぎ込んでいます。(全長はなんと2075km)。今でも水葬が行われる場所で、チベットの人々にとって聖なる川でもあります。やがて、バスは山道を登り始め、このツアーの陸路で最も標高の高い観光地、カンパ・ラ峠(4770m)に到着します。峠からはチベット三大聖湖のひとつヤムドク湖が遠望できました。ヤムドクは「トルコ石の色」の意味で、その名のとおりキレイな青色の湖。峠に囲まれたトルコ石色の湖はなんとも神秘的。お天気にも恵まれ、絶好の写真日和でした。

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 ヤムドク湖をあとにし、峠を少し下ったところに民家がポツポツ見えてきました。バスを停めると子供たちが物珍しそうにゾロゾロと家から出てきました。家に私たちを招いてくれたのはキカチョーマさん。チベットの人の朝食に欠かせないバター茶でおもてなしをしてくれました。高山病にも効くと言われるバター茶は高所に住む牛、ヤクのミルクに少し塩の利いたバターが入っており、疲れが抜けていくようです。今でも自給自足の生活を続けているというこの集落では、主食は大麦の粉をミルクティーやバター茶・水などで練って作るザンパと呼ばれる食べ物です。少し砂糖を入れると日本の駄菓子を思わせるような懐かしい味になります。おもてなしのお返しに日本からもってきたおせんべいやおもちゃをプレゼントしました。3歳になったばかりという家主のお孫さんは、最初は恥ずかしそうにこちらを眺めていましたが、見たことのない日本のお菓子や紙風船などをもらうと、とびっきりの笑顔を見せてくれました。近所の子供も集まってきて、言葉が通じないながらも、日本とチベットの小さな文化交流会になりました。お別れの時はあっと言う間にやってきてしまい、皆様も村の人たちも名残おしそうでした。再びバスは空港へ向けて峠を下っていきます。ふと後ろを振り返ると、村の人たちが並んで 手を振ってくれていました。

 発展を遂げる近代的なラサの町。その一方で、昔ながらの伝統を守りながら生活をおくる人々。高所ならではの素晴らしい景色や人々の温かさを思い出にラサの町を後にしました。(丸谷)

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