2011年9月 7日 (水)

意外とお気楽?ブータンの仏教

先日、「ブータンハイライト7日間」のツアーより帰国致しました。

ブータンはインドと中国という2つの大国に挟まれた小さな王国ではありますが、国民の幸せの指標である国民総幸福量(Gross National Happiness)を第一に掲げた国づくり、民族衣装の着用の義務化、高層建築物の制限など、あえて近代化の波に乗ろうとせず、伝統文化と調和のとれた開発を進めるユニークな国策で注目を集め始めています。

ここブータンで多くの人に信仰されているのは、隣接するチベットよりもたらされたチベット系の仏教。ブータンには敬虔な仏教徒が多く、旅をしているとブータン人の生活と仏教は切っても切り離せないことが伺えます。 Shutoblogtemplate

例えば、ツアーで訪れる各地の「ゾン」。ゾンとはブータンの公用語であるゾンカ語で「城」を意味します。17世紀にブータンを統一したシャブドゥン・ンガワン・ナムゲルという人物により各地に建設され、今では各地の行政の中心地となっています。中には裁判所や公共施設などがあり、一般人でも入ることが出来ます。特徴的なのが、ゾンの中には宗教的な建物も入っているということ。どこのゾンにもマンダラや仏画の掛け軸など鮮やかな仏教的装飾があり、ひとつのゾンの中に同居するいくつもの寺や僧院では、たくさんの僧が修行に励んでいます。

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また、ブータンの民家を訪れると、どこの家にも立派な仏間があります。常にお祈りをするわけではなく、年に数度の法要でお坊さんを呼んだときにのみ使う部屋ですが、バターを着色して作るトルマという置物や仏像など、色とりどりの立派な仏具に多くのお金を費やしています。

このようにブータンの人々の生活に密着している仏教。何となく厳格で外国人の私たちは近寄りがたいイメージを持ってしまうかもしれません。しかし、そんなイメージを少しだけ変えてくれる、ブータン仏教の面白いお祈りツールをご紹介します。

まずは「マニ車」。中に経文が入った回転体です。写真のように、大人の力でも回すのに一苦労の大きなものもあれば、小さいものがずらりと並んでいることもあります。なんと、このマニ車を一回転させると中に入った経文を読んだ事になるため、人々がこぞってマニ車を回している風景をよく見かけます。「お経が読めないから、せめてマニ車をたくさん回して徳を積むんだ。」という人にも多く出会いました。また、小川の近くや山中などには河の水を利用した、水力で回り続けるマニ車もあります。こちらは人が回さずとも常にお経をBigoneblogtemplate あげ続けているということになります。

もう一つがこちらの「ダルシン」。「ダル」とは旗、「シン」とはそれを掲げる木の竿を意味します。旗には様々なお経が印刷されていて、風が吹き、たなびく度に一度お経をあげたことになります。色も黄、青、白と様々で、色によりお経の意味も異なります。鮮やかな緑の田園風景の中にカラフルなダルシンが点々と立っている風景はここでしか見ることが出来ません。標高の高いブータンはどこでも風が吹いていることが多く、どこに行ってもダルシンが絶え間なくお経をあげ続けています。

マニ車やダルシンを使えば、仏教徒でない外国人でも気楽にお経をあげることができたDarushinblogtemplate り、24時間お経をあげ続けることもできるというわけです。よく考えられているのか、それとも少し怠けているのか?そんなことをガイドさんやお客様と話しながら、より良い来世を願うブータンの人々と一緒に徳を積んだのでした。 (冨永)

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