白ナイルと青ナイルの交わるところ スーダン
先日、「スーダン周遊」のツアーより帰国致しました。今年7月9日に南北に分かれたばかりの新しい国です。
訪れた時は、丁度雨季が終わり乾季に入るところで、ナツメヤシの収穫の時期でした。街のスークには黒いナツメヤシが沢山並びます。中には硬くてそのまま食べられないので水で戻していただくというのも有ります。スークを歩いていると、ほら、これ味見してみて!と店の主人に声を掛けられます。また、村人には、食べていきなさい!とどっさり取れたてのナツメヤシを貰いました。まだ枝についたままのナツメヤシを一粒頬張ってみると、甘くねっとりとした味が口いっぱいに広がります。
イスラム圏の国々では、ナツメヤシは聖なる食べ物として重宝されています。ラマダン(断食)明けの最初の食べ物はナツメヤしだし、聖母マリアがイエスを身篭り陣痛で苦しんでいる時に食べたのもナツメヤシだと言われています。
「エジプトはナイルの賜物」とよく耳にしますが、スーダンもナイル河から沢山の恩恵を受けています。エチオピアのタナ湖から流れ出る青ナイルとウガンダのビクトリア湖から流れ出る白ナイルはスーダンの首都ハルツームで合流し、エジプトを通って地中海に注ぎます。ナイル河のあちこちには中洲があり、肥沃な台地で沢山の農作物を栽培しています。ナツメヤシやトウモロコシ、小麦など様々です。
特に世界遺産にも登録されているジュベル・バルカルの聖なる山に登ると、眼下には砂漠の中のピラミッドと、ナイル河沿いに青々とした木々が茂ります。
自然の作り出す景観にただただ感動するばかりでした。
スーダンには、現在も沢山の遺跡が砂の中に埋もれています。まだ発掘調査されていないものも多いのが現状です。
エジプトよりも沢山のピラミッドがあるスーダン。観光産業が始まってまだ間もないので、確かに不便なところも有りますが、そこに本当のスーダンが有ります。素朴な人々にあまり修復されていない遺跡、緑の木々に砂漠。
スーダンの魅力を是非沢山の方に触れていただきたいです。(津波)
スーダンのツアーはこちら
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