ハミ瓜の美味しい夏、新彊ウイグル自治区へようこそ!
8月に「シルクロード列車、天山越えとタクラマカン砂漠縦断 14日間」の添乗より帰国致しました。
新彊ウイグル自治区と聞くと皆さんはどんなイメージを思い浮かべますか?かつてのシルクロードの面影が残るオアシス都市、「死の海」とも呼ばれるタクラマカン砂漠、また三蔵法師が仏典を求めて歩んだ天山山脈やキルギス族、カザフ族、ウイグル族をはじめとする個性溢れる47の民族、トルファンの火焔山も西遊記に登場したことによって名高い観光地ですよね。
トルファンは別の名を「火州」と言います。その名の通り中国本土の中で最も低い盆地で、海抜はマイナス154メートルにもなり、摂氏46度を記録したこともある程です。しかし、夏はトルファンだけでなく、新彊全体が、ほぼ毎日30度を越す猛暑日が続きます。じりじりと肌を刺す太陽に、遺跡に吹き抜ける熱風・・・幸い日本の夏の様な蒸し暑さはありませんが、少々観光には苦労します。しかし、この暑い夏の時期にしか体験できないものがあります。
それが新彊ウイグル自治区の夏の名物ともいえる「ハミ瓜」。
6月下旬から8月上旬にかけて、バザールの至る所で売られるハミ瓜は、大きな包丁でサクッと切ると、中身はまるで夕張メロンのようなオレンジ色。一口食べれば、爽やかな甘みが広がり、暑さに疲れた身体と喉を癒してくれました。
また今回のツアーでは「老人瓜」も体験しました。名前からも想像できる通り、歯の無い老人でも食べれるほど柔らかいという老人瓜。こちらは、夕張メロンというよりマスクメロンに近い味。口に入れた瞬間、頬が落ちるような濃厚な甘みが広がり、とろっと溶けていくような食感でした。価格はバザールで交渉次第ですが、ハミ瓜は500g(半分)でだいたい日本円にして300円~400円ほど、日本で夕張メロンを食べようと思ったらなかなかこのお値段では戴けません!また買い手(現地ガイドさん)と売り手の価格交渉もなかなかの見物でした!小さくカットされた瓜を試食して、ぽんぽんと瓜を叩きながら、こっちの方が甘いとか、リンゴと葡萄も買うから安くして!など、見ていて飽きることがありません。いつの間にか、一緒にいたお客様もそれを見ていて値切り交渉のコツを習得されたらしく、身振り手振りで交渉成立!皆さん、バスに集合される頃には、腕に袋をいっぱい抱えて、満面の笑みで戻っていらっしゃいました。
夏の新彊の思いでは、ハミ瓜、スイカ、ブドウなどの果物を無くしては語ることが出来ません。暑い大地が育んだ甘い恵みが、現地の人とのふれあいをより深いものにしてくれました。(三橋)
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