黄色い秋を楽しむ、秋のカナディアンロッキー
カナディアンロッキーは、4つの国立公園、隣接する3つの州立公園が合わさった広大な大自然が世界自然遺産に指定されています。さて、カナディアンロッキーは高山植物が咲く6月下旬や7月に訪れる方も多いかもしれませんが、秋も大変お勧めです。ロッキーは乾燥しているため、メイプル(サトウ楓)は基本的に生えていません。しかしながら、メイプルの代わりに、バルサンポプラ、ヤマナラシ、カラマツが黄色く衣替えをするのが、秋9月中旬頃です。今年は残暑が厳しかったせいか、黄葉が遅く、私たちが訪れた9月24日頃、その黄葉がピークを迎えていました。
カナディアンロッキーを縦断する1本の道路、通称アイスフィールドパークウェイ、この国道をバスで走ると、両側に広がる黄色い並木道が次々に現れては消え、その背後には峻険なるロッキーが聳え立ち、そのロッキーの中腹には真っ青な氷河と、森林限界の近くには黄色く染まるカラマツの木々…と、まるでドキュメンタリー映画を見ているような風景が続きます。
また秋といえば、冬眠前の動物たちも活発に山で餌を集めている時期でもあります。私た ちも、ハイキングロードで見つけた食べられるベリー(木苺類)を摘んでは味見。そして山肌に小粒の白い点をお客様が発見!それはマウンテンゴートと呼ばれる白岩ヤギでした。そういえばハイキングの最中に、動物の大きな落し物を見つけました。エルクかカリブーか、それともブラックベアか…。動物探しも良いですが、熊には出会わないように、注意しましょう。
秋のロッキーも素晴らしいのに、日本人の観光客は7月8月にばかりに集中して9月は少ないんだ、とガイドさんが呟いていました。まだまだ魅力が周知されていないのは残念です。しかしそんな静かな秋のロッキー、厳しい冬の前の一瞬の輝きは忘れられない風景です。今年の私の秋は「黄金色」でした。(坂岸)
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