2011年11月16日 (水)

本当に「絵のよう」に美しい南西フランス

先日、「南西フランス、絵のような風景へ13日間」より帰国致しPhotoました。このコースの題名の通り、訪れる街や村、そして車窓からの風景までもがどこも「絵のような風景」と言える、どこかの美術館にかかっているような絵画の一幅ように美しい景色ばかりでした。お客様からも、「本当に絵のような風景ねえ~。」といった声を多く頂いたくらいです。

 なぜ、南西部にはそのような風景が多いのか?「フランスで最も美しい村」が多いからでしょうか。「フランスで最も美しい村」とは、厳しい基準を設け、村興しも兼ねて「美しい村」を認定する協会が選びます。人口が2000人以下で古い建築や伝統的な村の景観の保存に努めているなど様々な条件があります。今回の旅では、サン・シル・ラ・ポピー、コンク、コロンジュ・ラ・ルージュなど6つもの「美しい村」を訪ねました。どこも個性的で異なった美しさがあります。

特に、コンクはPhoto_2忘れられません。人口はなんと、80人程。村の中心にある伝統的ホテル「サント・フォア」に2連泊しました。夜、窓から見た満天の星空、今迄経験したことがない程の静寂に包まれた感じは感動しました。コンクは谷間にあり、夜の冷たい空気に朝日が当たるとその気温差で特に秋は霧が発生しやすいそうです。朝、高台から眺めたコンクの村と霧のかかった風景も正しく「絵」のようでした。ホテルのすぐ横に聳えるサント・フォア教会はロマネスクの彫刻が素晴らしいのです。これらが11世紀から12世紀に造られたかと思Photo_3うと一層感慨深いものです。まだまだ、初心者ですが、ロマネスク建築も知れば知るほど面白く、これから様々な所で見ていきたいと思いました。私は、カンボジアのアンコール遺跡の彫刻が好きなので、もちろんヨーロッパのロマネスク彫刻で表現されているテーマはカンボジアとは違うのですが、人物の表情のユーモラスさや美しさなど、同じように見ていて飽きないと感じました。
 
 旅の日にちを重ねていく内に、木々の葉も色づき始め風景が更に深みを増していった秋の南西フランス。ぐるっと世界的に有名な観光地を訪ねるフランス周遊をした方は多いと思いますが、そういった周遊コースでは、ぽっかり抜けたこれらの美しい村々。決して派手さはありませんが、素朴で美しい風景にすっかり魅了されてしまった13日間でした。(帯津)

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