キューバの動くクラシックカー博物館!
先日、ユーラシア旅行社の「キューバの歴史と大自然探訪の旅 10日間」より帰国致しました。これは、首都ハバナから入り、第二の都市サンティアゴ・デ・クーバ~古都トリニダー~カマグエイと、キューバの主要な都市を巡るハイライトツアーです。私達が訪れた時期は丁度雨期から乾期に入る頃だったこともあり、青々しい緑もありながら、真珠のようなカリブ海や澄み切った青空の中での観光となり、天候にも恵まれました。
キューバというと、キューバ革命、音楽、サルサ、葉巻、ラム酒、クラッシックカー 等々、その魅力は尽きず、一度訪れたらその魅力の虜になる人は多く、私もその一人です。よく、「キューバの魅力は??」と聞かれますが、一言では語り尽せません。敢えて言うなら、他の国では見られない独自の“カッコ良さ”があります。例えば、街中の至る所ではキューバ音楽が流れ、サルサやラム酒を楽しむ人々、葉巻をくゆらしているおじいちゃん、おばあちゃん、海岸沿いを走り抜けるクラシックカー等、映画のワンシーンのような光景が次々と目に飛び込んで来ます!
ご紹介したい魅力は山程あるのですが、今回は、車ファンならたまらない、キューバで今も尚走るクラシックカーにスポットを当ててみたいと思います。
私は、正直な所、特に車に詳しい訳でも、深く興味がある訳でもありませんでしたが、初めてキューバを休暇で訪れた時のあの興奮は忘れられません。首都ハバナのクラシックカーの多さといったら!緑や青、紫、ピンク!といったような、目が覚めるようなビビットで色鮮やかな車が数え切れない程走っているではありませんか!さほど興味がなかった私も、気が付くと、目の前を走り抜けたり、路上に停まる車に、夢中でシャッターを切っていました。
キューバでは、アメリカ車が最も、”アメ車”らしいと言われる1950~60年代の車が今も現役で走っています。特に、最も多く見かける車種と言えば、シボレー、次いで、フォードです。この頃、アメリカの力強さや豪華さを強調するデザインが主流となり、飛行機や砲弾をイメージした飾りを付けたり、戦闘機のモチーフを取り入たり、カラーもツートンに塗り分け、ゴージャスになり、エンジンも大型へと移行していきました。が、豪華で大型のアメリカ車は、公害問題等の影響から小型化・シンプル化の傾向が大きくなり、徐々に姿を消していきますが、キューバでは、現在も50~60年代のアメ車の姿を見ることができます。
今も50年代の車がこんなにも多く走っているのは、故障する度に修理を重ねて乗り続けているからです。 車に限らず、キューバの人々は、物が壊れたら直ぐに新しい物を購入するのではなく、可能な限り修理して使用する。という考えが深く根付いています。日本で言う百円ライター1つでも修理して使用するのですから、素晴らしい!街の沿道では、正体不明の部品のような物が売られているのもよく見かけます。これも、キューバならでは。どんな小さな物でもまずは修理。
1つの物をとても大切に扱うキューバの人々の物に対する思い入れの強さ。そこには、キューバの人々の温かさを感じます。あの屈託のない笑顔もきっとそんなところからきているのかもしれません。 (井手)
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