スーダンで迎えた2012年幕開け
ユーラシア旅行社の「スーダン周遊10日間」より帰国しました。新年を迎えたスーダンはお祝いムード全開!というのも、1月1日はスーダンの独立記念日なのです1956年1月1日、スーダンはイギリス・エジプトの共同統治下から独立し、新しい歴史の一歩を踏み出しました。宿泊していたホテルでも、大晦日にはパーティが開かれ、音楽演奏会やマジックショーなどの催しも行われました。
普段以上に食事も豪華!訪れる子供たちのために、可愛らしく飾られたケーキの数々に、私も目移りしてしまいました。夜中0時になると、街中の至る所で花火が上がり、ホテル内もより一層賑やかに。「happy new year」そして「happy independent!」の言葉が交わされていました。
翌朝は、ナイル河クルーズにご案内する日でしたが、ガイドさんの話によると、午前5時頃までパーティが行われていた様子。 確かに乗り場近くにイスが沢山並べられており、花火や風船の跡が残っていました。船着場で車を降りたときも、どこからともなく人が寄ってきて、アラビア語で「独立記念おめでとう!」とドライバーさんたちと挨拶を交わしていました。クルーズを終え、車に戻ろうとすると・・・何やら道の反対側で楽器を持って踊る集団。綺麗な衣装に身を包んだ人々のテンションも高めです!ついこちらも目を奪われ、寄っていって一緒に踊りたくなるほど。昼食はナイル河で獲れた魚料理ですが、そのレストランもいつも以上に大賑わい!持ち帰りのコーナーには長蛇の列。ざっと数えても20人近くはいました。しかも並んでいるのは男性ばかり!女性は家でゆっくりと美味しい料理の帰りを待っているのでしょう。そんな事を想像しながら、私達もナイルの魚と、日本のお正月ならではのお雑煮を堪能しました。お雑煮なんて見た事ないスーダンの人は、興味津々。お雑煮を準備していると、いつのまにか数人の人に囲まれていました。食事を終え空港へ向う道中、午前中に比べると人の数がずっと増えて、特設ブースのようなものの前では、たくさんの人々がダンスをしたり、歌っていたり。すれ違う車も派手にデコレーションされ、これからパレードが行われるようでした。
残念ながら帰国日だったので、先を急がねばなりませんでしたが、2012年の幕開けをスーダンで迎え、そして独立記念日のお祝いムードを感じられた事は、普段の旅行よりもちょっと違った雰囲気でよかったと思います。
最後に、世界遺産に登録されたばかりの王家の墓「メロエのピラミッド群」で見た美しい夕日をご紹介します。
2011年最後の夕日!ではないですが・・・2011年に見た夕日の中では特別なものとなったはずです。実はエジプトよりもピラミッドの数が多いスーダンこのメロエだけでも50以上の大小のピラミッドが残っています。紀元後6世紀から興ったメロエ王朝の王であったナクタマニのピラミッド近くで腰を下ろし、日が沈むのを待ちます。次第に空が赤く染まり、ピラミッドの間に太陽が落ちていきます。ピラミッドと夕日、なんとも言えぬ・・・ロマンを感じるコラボレーションでした。
2012年が皆様にとって素敵な1年となりますように。(内野)
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