2012年1月12日 (木)

カウントダウンのためにサイゴン川を目指すベトナムの若者

 この度、「躍動の国、ベトナム周遊11日間」より帰国しました。
 ベトナムといえばアオザイを身に纏った女性が、長い髪を風になびかせながら優雅に自転車に乗る姿や、ココナッツジュースを飲みながらのんびりとメコンデルタクルーズを楽しむ姿などを思い浮かべる方も多いでしょう。

Ho_chi_minh

 でもツアータイトルの「躍動の国」はいったいどんなところ?と思われた方もいらっしゃるはず。それはベトナムを訪れれば分かります。町に出てまず驚くのがバイクの多さ!バスに乗って町の交差点に入れば、右から左から、前から後ろから切れ間なく押し寄せて来るのです。信号が変わっても入り乱れて走ってくる無数のバイク。そんな中ゆっくりと横断歩道を渡るおじいさんに、思わず「危ない!」と叫んでしまいました。まるで、荒野でバッタの大群に襲われたヤギのよう。でも、私達の心配をよそに、バイクは上手い具合におじいさんを避けて行きました。周りの人は素知らぬ顔で通り過ぎて行きます。どうやら日常茶飯事の光景のようです。
 ベトナムでは車を持つのはまだまだ一部の人だけ、今はバイクが主流です。仕事に行くのも遊びに行くのも暇つぶしするものバイクです。しかも一台のバイクに2人乗りは当たりまえ、中には3人4人乗りのバイクもあります。
 そんな激しい交通の中、道端ではお店を広げてフルーツを売る人やお焼きを焼いて売っている人などが元気に呼び込みしています。ベトナムの道路沿いに建つ家の殆どは1階部分がお店になっていて、歩道も店の一部と言わんばかりに商品が山積みになっていました。フォー屋さん(米粉で作った麺)の食堂はテーブルとイスが歩道をはみ出してまで並んでいます。七輪を出して路上でエビを焼いている人までいるのにはもうビックリ!歩道はもはや、歩くところというよりも商売する場所というのが暗黙の了解のようです。町を歩く時はバイクに後ろからクラクションを鳴らされながら車道を歩くのです。

New_year_decoration_stand

 また、ベトナムでは物乞いらしき人をあまり見かけませんでした。みんなどんなに小さな仕事でも見つけて自分で商売しているようです。観光客にただ買って買ってとしつこくせがむのではなく、活き活きとした表情で自分の作った物を自信満々で販売しているのです。みんな、他人に頼らず自力で頑張って生きているように感じました。

 今回のツアーではホーチミンの町で年越しとなりました。ホーチミンの人たちはどんなカウントダウンをするの?とガイドさんに聞いてみたら、みんなバイクに乗ってサイゴン川に集まるんだよという返事。
 年が変わると、サイゴン川で花火が上がります。みんな友達や恋人、家族と2人乗り3人乗りしてサイゴン川に行き、カウントダウンするそうです。ちなみに普段の友達との遊びやデートもバイクに乗ってただ町を走るのが主流。花火を見るためだけに川沿いに行くというわけではないようです。一番お金がかからなくて楽しい事なので年越しの時も同様にバイクに乗るというのがベトナム流なんだとか。

Dong_khoi_street

 12月31日、夕食の後にドンコイ通りを歩いてみてビックリ!!本当に沢山のバイクがサイゴン川目指して走っていました。これだけの数のバイクがいったいどうやってサイゴン川に集まるの?興味深々の私は夜の11時近くにホテルの窓から道をのぞいて見ました。道路にはぎっしりとつまったバイク!もう進む事も戻る事も出来ません。恐らく目的地のサイゴン川のほとりもギュウギュウでこれ以上は進めないのでしょう。この先に進めなくなったバイクは、花火もイルミネーションも見えない中途半間な場所でカウントダウンをする事になるようです。でもみんな楽しそうに隣や後ろのバイクの人達とお喋りしていました。
 年が明けて1月1日の早朝、昨日の騒ぎが夢だったかのように誰もいない静かな町になっていました。そして8時ごろからは、いつものように2人乗り3人乗りのバイクが交差点に集まり、行きつけのフォー屋さんに向かって走っていくのでした。(関根)

ベトナムのツアーはこちら

|

世界の文化情報」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。