2012年1月 4日 (水)

イモの国ペルー

Markettemplate

先日、「ペルー、マチュピチュ・ナスカ・チチカカ湖と聖なる谷10日間」の旅より戻りました。南半球に位置するペルーは雨期が明け、これから初夏を迎えようとしています。お天気に恵まれ、日中の気温は20度以上あることも多くありました。今回はペルーと私の大好きなイモの関係についてご紹介したいと思います。

アンデスが原産と言われるジャガイモですが、ペルーのイモは実に種類が豊富です。「この旅行中に全部の種類を食べるのは無理でしょう。」とガイドさん。なんと3千種類もあるそうです。その中には私の名前と同じ「ユカ」という名前のイモもあります。スーパーで見たら長イモやタロイモのような細長い地味なイモでした。現地の人に自己紹介の際に「イモと同じ名前です」と言うと、すぐに覚えてくれて便利です。心情はちょっと複雑ですが...。旅行中にはポテトフライやマッシュドポテトなどのジャガイモ料理が楽しめます。

Papa

さて、ジャガイモはケチュア語で「パパ」と言います。ケチュア語はインカ帝国で話されていた言葉で、現代でもアンデス山地の人たちが使っています。(学校ではスペイン語が使われますので彼らはバイリンガルなのです!)「パパ」はインカで主食とされていました。16世紀にスペインが攻めてきて、ジャガイモが初めてヨーロッパにもたらされます。このとき、スペイン軍は考えました。「パパ」というのはラテン語圏でローマ法王のこと、野菜がローマ法王と同じ名前というだけでも恐れ多いのに、ローマ法王を食べるなんてもってのほかだ!ということで「パパ」を少し変形させ「パタータ」という名前でヨーロッパに広めます。それが変化し、英語では「ポテト」と私たちがよく知っている名になりました。

ところで「イモを主食にする文明は栄えない」と言われているそうです。なぜかというとイモは米や麦のように保存が利かないため、飢饉のときに飢え死にしてしまうということのようです。しかし、インカ帝国はこの説を覆しました。高地という特徴を利用し、イモを長期間保存できる方法を編み出します。標高の高いアンデスでは、夜、氷点下になることもしばしば。まず、ジャガイモを土の上に出し、凍らせます。そして昼間、気温が上がり溶けたらジャガイモを足で踏みつけ、中の水分を出します。これを2週間繰り返すと乾燥ジャガイモの出来上がりです。この乾燥ジャガイモのことを「チューニョ」と言います。食べるときには一日水に漬けて戻してからスープや煮物に使います。今でもこの保存方法は受け継がれており、市場では乾燥させたものも水に戻したものも売っていました。チューニョは軽い石のよう、水に戻したものはなんだかキノコみたいでどちらもとてもジャガイモには見えませんでした。チューニョはうまく保存すれば10年も持つそうです。

想像を超えた素晴らしい食材であるイモ、その可能性を引き出したインカの人々の知恵に感服です。ペルーから戻り、私のイモ好きにも拍車がかかりそうです。(名倉)

ペルーのツアーはこちらから

|

ユーラシア旅行社の中南米情報」カテゴリの記事

ユーラシア旅行社の食事情報」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。