あったか冬のラサ(中国)
それは、農閑期にあたる冬、チベット人は聖地ラサのジョカン寺やポタラ宮を目指す、巡礼シーズンなのです。ジョカン寺をぐるりと一周しているバルコル(八角街)やポタラ宮の周辺は、遠くから巡礼にやってきた人々がコルラ(聖地のまわりを巡拝して歩くこと)しています。ほとんどの人はマニ車を回しながら歩いていますが、信仰熱心な方は五体投地(地面に体を投げ伏して礼拝すること)をしながら一歩一歩進んでいきます。
五体投地をしている人が見られるのは、必ずしも聖地といわれる所だけでなく、自分たちの住む家から何十キロも離れたラサへ向かう家族を車窓から見かけることもあります。低地で暮らす私たちは小走りしただけで空気が薄いと感じるような標高の高い場所で、文明の力を借りずにラサへ向かうのは、命がけといっても過言ではありません。
冬のラサは巡礼シーズン。よりチベットらしいチベットを肌で感じることができた旅となりました。(鈴木寛子)
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