2012年2月 7日 (火)

コーヒー道 in エチオピア

先日、ユーラシア旅行社の「南エチオピア秘境縦断」より帰国しました。
エチオピア南部の大地溝帯、太陽の日差しも地面から照り返す熱も、他の地域とは比にならない強さです。
そんな過酷な土地で暮らす人々は、どの部族も皆一様に大変エネルギッシュで、暑さなんて軽く吹っ飛ばすパワーで村を訪問する私たち日本人にぶつかってきます。
南エチオピアのエルボレ族
男も女も上半身裸の上に、ビーズのネックレスをじゃらじゃら下げたり、腕時計のバンドやジュース瓶のフタまでもアクセサリーにして身につけたりしています。
また、男性は顔や体にペイントをしていたり、女性はヤギ皮に貝を付けたエプロンのようなものも纏ったりしていて、南部の部族たちはたいへん華やかで、おしゃれです。
前歯を抜いている人も多く、それもおしゃれ感覚でしているのだとか。

今回は空き時間にコーヒーセレモニーを見学することができましたので、その様子をレポートしたいと思います。

エチオピアのコーヒーは「モカ」です。ちょっと酸味があるのが特徴です。
豆は殆ど輸出してしまうので、地元の人々がマーケットで売買しているのは豆の殻だったり、コーヒーの葉だったりします。
豆の殻でもコーヒー同様な淹れ方・飲み方をするし、コーヒーの葉はお茶のようにして飲むそうです。

さて、コーヒーセレモニーです。
エチオピアのコーヒーセレモニーこれは観光客向けに行われるだけでなく、一般家庭でも普通に行われているものです。ここでは生の豆を使用します。日本で市販されているコーヒー豆はローストしてあるものが大半なので、白っぽい色の豆を見るのは珍しいですね。

コーヒーセレモニーでお客様を迎える際には、テーブル周りを草で飾り、必ず香を焚くことになっています。乳香の香りで私たちを迎えてくれました。そして女性が一人現れ、いよいよプロセスが始まります。ちなみに、この女性は南部独特の上半身裸の民族ではなく、普通に上下服を着た方です。

まず最初に生豆を水でよく洗います。
そして、フライパンでその豆を焼いていきます。これがいわゆるローストする作業になります。
燃料は木炭を使います。フライパンの上の豆をゆっくりゆっくり混ぜながら炒めていくと、次第に豆の色は黒くなり、見慣れたローストの豆になっていきます。
十分にローストしたら、フライパンごと客席にまわして香りを楽しませてくれます。炒ったばかりの豆の香りはとても良い。

そして、炒った豆をすり鉢に移し、すりこぎのような棒で豆を粉状に潰していきます。
ここではかなり細かく砕いていきます。細挽きです。

パウダー状になったら、次はそれを沸かしておいたポットに入れて煮る過程に移ります。
このポットも黒い陶器で趣があります。

5分程煮たらポットを火から上げて、粉がポットの底に沈むまで少し待ちます。
ここまでで軽く30分はかかったでしょうか。ようやくコーヒーがカップに注がれますが、カップにもこだわりがあり、取っ手のない茶碗のようなタイプと決まっています。まるでお茶をいただくかのようなカップにコーヒーが注がれ、私たちの手元へ。
おつまみはポップコーンです。
時間をかけて淹れてくれたコーヒーを味わいながら1杯いただきます。個人的には砂糖を入れた方がおいしい気がします。

まだまだコーヒーセレモニーは終わりません。
私たちが1杯目を飲んでいる間に、ポットにお湯を注いで2杯目分を沸かしています。
この時、コーヒーは1杯目を注いだ後のものをそのまま使います。
なので、2杯目は1杯目とは違う味が楽しめます。1杯目よりも2杯目、2杯目よりも3杯目の方が、モカ独特の酸味が強くなります。
そのままストレートで飲んで酸味を楽しんでもいいし、酸味が苦手な方は砂糖を入れれば良いでしょう。
セレモニーは3杯目で終了ですが、ざっと1時間半もかかるこの行程を、エチオピアの人々は朝と午後の2回も行っているとのこと。

優雅な時間の使い方、羨ましいですね。(飯岡)

>エチオピアへの旅はこちら

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