南極への船旅 ~南極大陸で出会ったアイドル~
前日から引き続き、先日添乗で訪れた南極のツアーに関してご紹介させて頂いております。
そして昨日は、南極を訪れるには避けて通れない「ドレーク海峡」を取り上げました。しかしながら、そんな荒波ドレーク海峡ではありますが、一筋縄には到着できないからこそ、南極大陸に上陸できたときの感動が増すのかもしれません。心配するに足らない、ドレーク海峡でした。
さて、今回はそんな海峡を乗り越えて南極半島に到着した後に出会った可愛らしいアイドルたちのご紹介をしたいと思います。
水族館でも人だかりがいつもできている愛らしい鳥、ペンギンです。
17種類いるペンギンたちは、全て南半球で見られますが、その殆どが南極の北部に生息しているそうです。私も赤道直下にいるガラパゴスペンギンやマゼランペンギン、南アフリカのケープペンギンなど、南半球で様々なペンギンに出会ってきました。しかしながら、1箇所でこんなに沢山の種類、沢山の数のペンギンに会ったのは初めてでした!
まず1番初めに出会ったのが、「アデリーペンギン」。1つの南極の島に10万つがい生息していました。中型の体で、スイカのキャラクターのペンギンもこのアデリーペンギンがモデルだそうです。
その次に出会ったペンギンは「ゼンツーペンギン」。口ばしがオレンジ色の目立つ身体。今 回会ったペンギンの中で、一番数が多かったのがこのゼンツーペンギンでした。
そして、その他にも個体数が一番多い「ヒゲペンギン」、口ばしから頬にかけて線が入っていて、その線がヒゲに見立てられてその名前が付けられたとか。
またたった1ツガイにだけ出会えた「マカロニペンギン」、イワトビペンギンのように目の上に黄色い羽根が生えているのが特徴です。
このように4種の可愛らしいペンギンに沢山出会えました。
ガラパゴス諸島のように、大型の捕食者があまりおらず(ヒョウアザラシやシャチはペンギンを食べますが)、特に警戒心が薄い子どものペンギンたちは好奇心を持って人間に近付いてきます。
もちろん5mルールという規則があり、人間は必ずペンギンとは5m以上の距離を保たなけれ ばなりません。しかしながら、ペンギンから人間に近付いてきた場合は別です。
ペンギンの雛たちは、遊ぼうよ遊ぼうよというように人間にヒョコヒョコ近付いてきます。また毎日岩場や土の上で生活している彼らにとって、私たちが上陸する際に持ち込むライフジャケットや布類の感触が珍しいらしく、自ら地面に置いてあるジャケットの上に乗っかってくる、なんていう光景にも出会えました。
同時に
鳥に食べられたペンギンの死骸にも沢山出会いました。
ペンギンがオキアミを食べている姿も目にしました。
彼らが乗っている氷河が崩れ落ちる一瞬も目にしました。
人間の住まない(永続的に)世界で5番目に大きな大陸、南極。生物のたくましさ、自然の美しさ、そして自然の厳しさ、畏敬の念、全てが体験できた印象に残る南極への旅でした。東京の雑踏の中にいると、時々またあのペンギンたちに会いたくなります。(坂岸)
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