ヌーの大移動に接近!(セレンゲティ国立公園/タンザニア)
この度、「ケニア・タンザニア 9大サファリ大周遊 12日間」の添乗より帰国致しました。ケニアのマサイマラ自然保護区やタンザニアのセレンゲティ国立公園はもちろん、キリマンジャロを背景にしたゾウの光景が絵になるアンボセリ国立公園や、半径19kmのクレーターの中に出来た動物たちの楽園ンゴロンゴロ自然保護区など、12日間で9つの国立公園と自然保護区のドライブサファリを楽しむコースです。ベビーラッシュを迎えるこの時期は、あちこちで新しい生命が誕生します。生まれたばかりの赤ちゃんたちが、必死にお母さんに寄り添う愛らしい姿が印象に残るサファリとなりました。
ご紹介したい動物たちはたくさんいるのですが、本日は中でも特に印象に残ったヌーとシマウマとの出会いをご紹介しましょう。
ヌーは、草原や飲み水を求めて、マサイマラ自然保護区とセレンゲティ国立公園を時計回りに大移動します“ヌーのマラ川渡り”が有名ですが、川を渡って移動するヌーの数は数万頭にもなり、時として10数kmにも及ぶ行列が出来るというから驚きです。
今回私たちは、セレンゲティ国立公園で、ヌーの大移動に運よく遭遇することが出来たのです!サファリカーを隔てて接近するヌーの大群は、駆け抜ける足音や息遣いまで聞こえ、土蒸した動物特有のにおいまで感じるほどの大迫力でした。彼らの列に加わって、そろそろとサファリカーを走らせていると、不覚にもまるで私たちまで大移動の一員になったかのような、臨場感溢れる瞬間でした。
ところで、ヌーとシマウマの鳴き声をご存知でしょうか。面白いことに、ヌーは、低音で “ヌゥー”と鳴くのです。それもそのはず。ヌーの英名は「ワイルドビースト」ですが、その鳴き声から「ヌー」という愛称が付いたのだそうです。あちこちに響き渡るヌーの鳴き声が、まるで自分たちを呼び合っているかのように聞こえ、とても微笑ましい光景でした。そして不意を付いたかのように、シマウマが“ワンワン!!”と犬の如く吠え立てて駆けていくものですから、私もお客様も思わず笑いが込み上げてしまいました。
印象的なのは、ヌーの群れの側には必ず、シマウマの群れが一緒にいたこと。実は、ヌーは大変鼻が利きますが、目はあまりよくありません。反対に、シマウマは目が良く、鼻があまり利かないのです。何と彼らは、互いを補い合うように、協力し合って共存しているのです。厳しい自然界の中で、うまく生き抜くために身につけた生存能力を目の当たりにし、ただただ驚愕するばかりでした。
息遣いや鳴き声までが響き渡る大自然の世界に身を置いて、視覚ばかりではなく、聴覚や嗅覚でも大自然の雄大さを実感するサファリとなりました。(兼井)
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