真紅の衣に大きな目、生き女神クマリに出会いました
先日、「ネパール二大遊覧飛行とヒマラヤ眺望ホテル10日間」の旅から帰国いたしました。数年前までは世界で唯一国教がヒンドゥー教であったこともあり、聖地パシュパティナートやポカラのビンドゥバシニ寺院などの大寺院はもちろんのこと、賑やかな商店街の中心、子供達が遊び大人達が世間話に興じる住宅地の広場、忘れられた路地の隅や見晴らしの良い丘や山の上、湖中の小島などなど、至るところにヒンドゥーの神々を祀った祠があります。
神様の数も膨大、ちょうど日本の八百万の神々のような感じでしょうか。一番人気の神はコブラのネックレスがトレードマークの破壊と創造の神シヴァ。乗り物は牛と決まっているので、祠の前に牛の像があればそこはシヴァの寺院です。信心深いネパールの人々が祠の前を通る度に祈る姿が印象的でした。
また、今回の旅ではなんと生き神様にもお会いすることができました。その名もクマリ。女神タレジュの化身とされ、国中の人々の尊敬を集める小さな女神様です。クマリには家柄や身体的特徴など30以上もの条件をクリアしたネワール人の少女が選ばれます。一度も血を流したことが無い、という条件もあるためちょっと転んで膝を擦りむいただけでも交代させられてしまうそうです。また、本来クマリであった女性はその後結婚してはならないという決まりがあります。しかし現代では実に7割以上が結婚し、家庭を持つとのことでした。お母さんが元・神様というのも不思議な感じですね。
神様とはいえ小さな子供、お勉強・遊び・昼寝の時間には出てきてくれませんが、今回は頭上の小窓からちょこんと顔を出してくれました!これはかなり幸運なことだとか!?ヒンドゥー教徒ではない私も何だか厳かな気分になり、手を合わせてお祈りしてきました。(三輪)
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