2012年2月17日 (金)

鳥たちの楽園コスタリカへ!~ケツァルを探しに~

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先日、「コスタリカ大自然紀行」より帰国しました。コスタリカと言ってもまだ馴染みのない方も大勢いらっしゃるかと思います。ガイドブックなどでは、自然保護の先進国、軍隊を持たない国などと謳われています。そして、標高2000m以上の高所では良質なコーヒーが育ち、日本でもおなじみのスターバックスコーヒーのほとんどがコスタリカ産なのです。
今回のツアーは夜の激しい雨にヒヤヒヤさせられることもありましたが、観光中はお天気に恵まれ、朝は鳥のさえずりで目を覚まし、まるでコーヒーショップで入れたようなコスタリカ産コーヒーをお召し上がり頂いたら、観光出発です。
 旅行中の移動も旅の楽しみのひとつという言葉がコスタリカにはピッタリです。オレンジ色の花をつけたポロの花やコーヒー畑など、車窓からの景色はどんどん変わっていきます。そして、国立公園でもなく、保護区でもないところに鳥や動物を見つけることができます。今回もイグアナやホエザル、サンショクオオハシなどが木にとまっていたりと、私たちを楽しませてくれます。寝て過ごすのはもったいない!窓に張り付いて、鳥や動物を探しました。

そして、コスタリカの代名詞でもあるケツァルに会うために、エコツーリズム発祥の地モンテベルデへ。ケPhoto_2ツァルは古代マヤ、アステカ時代に農耕神ケツァルコアトルの使いとして崇拝され、ケツァルの羽毛を身につけることは最高位の聖職者と王様など高貴な人の証でした。昔から権力者がこぞって探しに出かけたのでしょうか。現在は絶滅危惧種となり、コスタリカでもご覧頂ける地域は限られてしまい、幻の鳥と呼ばれているそうです。
今年はケツァルの大好きなリトルアボガドが良質で、ケツァルを見ることができる可能性が高いのだとか。期待しながら森に入るとまもなく、ケツァル発見という情報を聞きつけ、急いで行ってみると、もう人だかりができていました。ケツァルは臆病な鳥なので、Photo_3人の声に驚いて逃げてしまうことがあるそうですが、「わぁ、きれい」と思わず声を上げてしまいそうです。望遠鏡で見るとエメラルドのような緑の羽と尾羽やくりっとした愛くるしい目まではっきりと分かります。ケツァルは大好きなリトルアボガドの実をそのまま食べてしまい、消化するのに45分ほどかかります。消化中は天敵のいない木の上でじっとしているため、全員が写真を撮り、ゆっくり望遠鏡を眺めていることができました。しばらくすると、リトルアボガドの種を口から吐き出して、パタパタ飛んでいきました。
旅の最後に訪れたのは、セロ・デラ・ムエルテ。うっそうと生い茂る森が人を寄せ付けなかったことから、「死の森」として恐れられていましたが、現在は知る人ぞ知るケツァルの楽園です。ここでもさっそくケツァルを発見。この時期は繁殖期にあたるそうで、雄のケツァルが雌のケツァルを追いかけて木から木へと飛んでいきます。日の光を浴びて、キラキラ輝く羽を広げて飛んでいく様子はまさに手塚治虫の「火の鳥」そのものです。

今回のご旅行では、現地のガイドさんもびっくりするほど、何度もケツァルをご覧いただき、笑顔でご帰国になりました。

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