究極のエコ大国・キューバを訪ねて
先日、ユーラシア旅行社「キューバ世界遺産物語 15日間」の添乗より帰国致しました。終始お天気に恵まれ、通常ツアーでは訪れない田舎町や世界一美しいとされるカタツムリ・ポリミタスの生息するアレハンドロ・フンボルト国立公園なども、時間をかけてじっくりと周りました。太陽のように明るく人懐こいキューバの人々の笑顔や、古いものを大切にする優しい心に癒やされるキューバの旅。街を歩けば、50~60年代のアメリカ車が今尚走り、300年前の建物も人々と共存しています。
キューバの街散策の楽しみは道端で開かれているフリーマーケット。手作りのクバーナ人形や刺繍のバックなどの民芸品が並べられていますが、中でも目を引くのは空き缶を使った様々なグッズです。何か物が壊れたら、その場でちゃっちゃっと修理をしてしまう、とても手先が器用なキューバの人々。「普通、これ捨てちゃうでしょ?」と思ってしまうものでもキューバ人の手にかかれば宝の山に早変わり!今日はトリニダーのフリーマーケットで見つけたエコなお土産をご紹介します。
この個性的なデザインのバック、一体何の素材だと思いますか?実は空き缶のプルタブを使っています。キューバを代表するビールの銘柄「クリスタル」の緑色がさわやかなデザインです。アルミと木綿糸、この対照的な素材を上手く使い、生活に役立つグッズを生み出す、物を大切にするというキューバ人の知恵ですね。他にも様々な空き缶を使ったおもしろグッズがありました。おもちゃのカメラとミニカー。なんとこのカメラ、ある仕掛けがあるのです、日本の縁日などで見掛けたことのある懐かしいびっくりカメラ。シャッターを押すと中から人形が飛び出します!
そして、もう一つは木の皮や植物の葉を編んで作った動物人形。とぐろを巻いた蛇や今にもジャンプしそうなカエルも彼らの手にかかれば、特徴的をばっちり掴んでこんなに可愛く出来てしまいます!その表情はひょうきんで愛嬌たっぷり、手作りだからこその温かみがあります。
「物を大切にする」当たり前のことではありますが、物が溢れる最近の日本では、忘れかけていることかと思います。アメリカからの経済封鎖が今も続くキューバでは、どんな物資も生きる上で貴重なもの。人々はどんな物も繰り返し利用します。彼らが大切にしている“誰にでも、どんなものにも思いやりを”をいう精神が私たち観光客にも伝わりました。人が生きていく中で本当に大切なものをこの旅で教えられた気がします。(三橋)
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