サハラでベルベル人に出会った(モロッコ)
先日、ユーラシア旅行社の「25周年謝恩企画モロッコハイライト8日間」の添乗より戻りました。
2月のモロッコは春を迎えようとアーモンドやアンズの木に花を咲かせる時期なのですが、アトラス山脈の峠道付近ではまだ雪が残っているところもありました。
普通、モロッコに雪を見に行こうという方はいらっしゃらないと思います。やはりモロッコに行ったら広大なサハラ砂漠へ行ってみたいというご希望がおありでしょう。
今回はもちろんサハラ砂漠を訪れましたが、なんとサハラ砂漠の目の前にあるオーベルジュにも宿泊しました。オーベルジュとはフランス語で「郊外にある宿泊設備を備えたレストラン」を意味し、日本でいうところのリゾート地にある民宿のような場所です。なんといってもコテージの庭からそのまま歩いて砂丘まで行けることが一番の魅力でしょう。夜は灯りもないので満天の星空を眺めることも出来ました。本記事ではそんな砂漠での滞在についてご紹介します。
ツアーでは砂丘に上がって絶景ポイントから朝日を見ます。ポイントまでの道案内をしてくれたのはベルベル人と呼ばれる北アフリカの先住民の方でした。古くから「砂漠の民」とも称されるベルベル人はモロッコの砂漠地帯や山岳地帯で生活していました。
現在も砂漠に暮らすベルベル人は観光用のラクダ引きをするなどして生活しています。ベルベル人男性は褐色の肌にたいていは大きなスカーフを頭に巻いています。ちなみにサハラ砂漠にいるベルベル人が巻いているスカーフの色は青とオレンジの二色しか見たことがないのですが、何か決まりごとがあるのかどうかは分かりません。話が逸れましたが、ベルベル人はとても親切に砂漠の旅をエスコートしてくれます。私は砂丘で朝日を待っている間、持参した青色のスカーフを彼らに頼んで巻いてもらいました。実際にスカーフを巻いてみると温かいし、砂ぼこりも気にならないしとかなり機能的であることがわかりました。「郷に入れば郷に従え」ということで参加の皆さまも次々に持参したスカーフを巻いてもらい、その姿で集合写真を撮らせていただいたことは、とても印象に残っています。
ベルベル人へのいくらかのチップは必要ですが、これもビジネスなのです。彼らは私たちの砂漠での体験を演出してくれるエンターテイナーでもありました。(小畑)
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