旅先で出会った花~ドイツ・菜の花~
5月~6月上旬、ドイツ各地で一面黄色に染まる菜の花畑を見ることができます。
バスの車窓から眺めるとあたかも黄色の絨毯が広げられているかのようです。ドイツでは菜の花は観賞用としては勿論、食用としての菜種油や車のガソリンとなるディーゼル燃料の原料として広く開発が進められています。環境にも優しい菜種は、環境大国ドイツにはもっていこいの資源作物といえるのでしょう。
ドイツ各地で菜の花畑を見ることができますが、特にドイツ北部では少し郊外に車を走らせると果てしなく続く菜の花畑を楽しむことができます。この時期にお勧めなのが、蒸気機関車モリー号での列車の旅です。蒸気機関車、というだけで列車好きの私にはたまらないのですが、この列車、始発駅のバート・ドーベランを出発すると、路面電車ならぬ路面汽車として街中を堂々と走る面白い列車です。
狭い商店街を建物すれすれで走る蒸気機関車の姿はおそらく他では見られないのではないでしょうか。そして郊外に出ると、辺り一面菜の花畑の中をモリー号が颯爽と進んでいきます。道路から見る風景とはまた異なる、鮮やかな黄色の世界が目に焼きついて離れません。
ドイツ北部にはハンザ同盟の面影が残る町が多くあり、「ハンザの女王」と呼ばれるリューベックや古都ヴィスマールなど、世界遺産に登録されている美しい町が点在しています。
そろそろ季節は春、心地良い風に吹かれながらドイツらしい木組みの家々が残る旧市街を散策して、いかにも元気とパワーをもらえそうな黄色の菜の花畑に出掛けたいなと思うこの頃です。(足立)
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