2012年3月30日 (金)

エジプトの今と昔

_2「エジプトナイル河クルーズとエジプト・ハイライト 8日間」から帰国しました。
約1年ぶりのエジプトツアー再開でして、その添乗へ行ってまいりました。
一昨年の12月にチュニジアから始まった「アラブの春」の「革命」の為、しばらくぶりのエジプトツアーとなったのですが、3月はエジプトで観光しやすい季節ということもあり、多くの観光客がエジプトへ戻り始め、大変活気に溢れていました。
エジプトは国が大きな美術館のようです。ギザのピラミッドはもちろんのこと、南部に残る数々の巨大神殿や地下王墓に葬祭殿は一つ一つがすばらしく、そして大きいので毎日がハイライトです。古代文明の高度な文明をまざまざと実感できるエジプトに心惹かれない人はいないのではないでしょうか。

_2_6特に建築王といわれたラムセス2世が残したアブシンベル大神殿はその巨大さにまず圧倒、そして感動します。アスワン・ハイダム建設後に湖に沈む運命だったのですが、ユネスコの協力で、神殿をそっくりそのまま移築したお陰でいま、私たちが見ることが出来るのです。
入り口の4体(内1体は破損していますが)の巨像は全てラムセス2世を表していますが、これは左の若々しいラムセスから始まって右に行くにつれて年齢を重ねていくのだそうです。言われてみると、たしかに中年の渋み?が表現されているような・・気もします。神殿内のレリーフも、巨大なファラオが小さな捕虜をむんずと掴み、今にも処刑しそうです。ファラオの駆使する馬車の馬の足は幾つも描かれ、まるで疾走しているようです。
最奥の至聖所には年に二回太陽が差し込む神秘を見ることが出来るというのも感動ポイントの一つです。
これらは全て、ラムセス2世がいかに外敵を倒した強い王か、ということを後世に知らしめる目的があったとも言われています。
古代エジプトではこうしたレリーフでファラオの偉業を後世に伝えていったわけですが、今なお、エジプトの人々は古代ファラオの頃から続くエジプトをきちんと子供たちへ伝えていっているのです。

_2_5今回ツアー中に、外国人観光客と同じくらい大はしゃぎしていたのは、エジプト人の観光客。特に高校生や大学生が課外授業として遊び…もといエジプトの古代の歴史を学びに来ていたわけです。
イスラム教徒の国ですが、革命後の選挙でイスラム政党が第一党になったとしても、エジプトの人達が古代のエジプトの歴史、文化を大切にする姿は変わりません。よく、イスラム世界はちょっと怖い、という言葉を聞きますが、エジプトはそんなことをさほど気にせずに訪れやすい国だと思います。
イスラム教以前の自国の歴史を積極的に学ぶ姿勢があればこそ、異文化コミュニケーションも容易に受け入れやすい国柄なのではないでしょうか。
鮮やかなベールをして華やかな服装の女の子たちや、まだあどけなさの残る男の子たちがあらゆるところで歓迎してくれて、なんだかちょっとうれしかったです。昨年、日本人の観光客が少なくなってしまったためかもしれませんが。
もちろん、お土産物屋さんも必死。ファラオや古代エジプトの神々の置物やら本やら、革命でお店が閉店しても露天で一生懸命売っていました。
この光景をみて、エジプトだなぁ・・・と思いました。革命後、エジプトの人は一生懸命、前に進んでいます。でも静かでお土産物屋さんが追いかけてこないエジプトなんて、ちょっと考えられません。商魂たくましいエジプトのこの光景は、ファラオの時代から絶対に変わっていない、と思いました。(齋藤)

エジプトへのツアーはこちら

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