10万人の大バザールにお邪魔します!(ホータン/新疆ウイグル自治区)
新タクラマカン砂漠行路を南下したところにあるのが、オアシス都市、ホータン。玉と絹が昔から有名で、ツアー中は皆様で玉探しにもチャレンジ。良い玉が見つかると一財産築けるとも言われ、立派な邸宅を見て、あの家は玉を見つけたのね、と勝手な想像を膨らませていました。 そして、このホータンのバザールを訪れたのが日曜日。ここでは毎日バザールが開かれますが、最も盛大になり、多くの人で賑わうのがこの日曜バザール。その人出、なんと10万人だそうです。私達もその中にお邪魔しようと向かうと、まずバス走行中に出会ったのが羊のバザール。お母さん羊のお乳を飲んでいるかわいらしい赤ちゃん羊も、堂々とした立派な羊たちも、売買する人間達と共に、道の傍らを占領して大盛況。なかなかバスは動けません。男性たちは真剣そのもの。買われた羊が車に乗せられ、あちこちへ走っていく姿もまたユニークです。その後は、バイクのバザールや、なにやら玉を品定めしている男性たちの集団の脇をすりぬけ、ようやくバスを降りて、いよいよ喧騒の中へ。りんごや蜜柑、バナナ等が並ぶ果物バザール、生きている鶏が闊歩している鶏やアヒルのバザール、フレッシュな野菜のバザール、味見をさせてくれるナッツや干しくだもののバザール、靴や雑貨のバザールと何でも揃います。ウイグルでは羊がよく食べられますが、おいしそうに焼かれた羊の串焼きシシカバブや、日本のさぬきうどんのようにコシがあるラグ麺の屋台、焼きたてのナンや肉饅頭の店からはフワーッとよい香りが漂います。そしてバラエティに富んだバザールと共に、行き交う人々も様々。多くの民族が行き交ったこの場では、各民族の混血がすすみ、美人が多いと言われていますが、思わず見とれてしまうようなきれいな女性達が沢山。ベールで顔全体を覆っている敬虔なイスラム教徒の女性の姿も多く、またウイグル帽をかぶり髭を伸ばした男性達がロバ車で移動している姿も印象的です。
中国の中にあって、中国ではないような新疆ウイグル自治区。はるか昔も、現在のように人やもの、文化が集まり、交じり合って新しい文化がうまれ、現在の礎が築かれたのだなぁと思うと、その浪漫を感じずにはいられません。(川井)
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コメント
新疆ウィグルは、行ってみたい所ですが、
休みとの兼ね合いで、実現できません。
投稿: 角田 | 2012年4月 6日 (金) 21時50分