【共通テーマ】私のお気に入りのドリンク(トルコのアイラン)
旅行に行くと楽しみなのは、その国ならではのお食事であったりしますが、そのお食事をさらに美味しくいただくのに、ドリンクも重要になるものです。ドリンクというと、ビール・ワインといったアルコール類や、コーヒー・ティー・フレッシュジュースなどが思い浮かびますが、色々ある中でも今までの旅行で、私はトルコの“アイラン”が特に印象的であり、お気に入りです。
“アイラン”とは、ヨーグルトドリンクのことで、トルコの代表的な飲み物です。
ヨーグルトドリンクというと、日本ではほのかに甘味のあるイメージがありますが、トルコの“アイラン”は甘くなく、ちょっとしょっぱいドリンクです。トルコに関わらず、イスラム圏というと、甘い紅茶のチャイや、たっぷり蜜のかかったお菓子など、甘~いというのが定番でした。そのため、初めて“アイラン”に出会った時も、ヨーグルトドリンクと聞いても「甘いのだろうな」と思いながら口にしたものです。
実際口にした瞬間、思いもよらぬ塩のきいた味に、衝撃を受けたものです。口の中が、 最初は慣れない味にびっくりし、しばし感覚がなくなる感じでしたが、次第に爽やかになっていくのが印象的でした。こうして、“アイラン”との出会いは、私にとって思い出深いものとなったのです。
“アイラン”は、ヨーグルトに同量の水を入れ、塩や青唐辛子を加えて混ぜ合わせたドリンクで、特に暑い真夏に飲むと、身体の芯まで冷やしてくれ、身体に良いようです。
しかし、それだけではないのです。オリーブオイルを使ったものや、ケバブといったお肉料理が多いトルコ料理の食事の際に、“アイラン”を一緒に摂取すると、お腹に優しく相性が良い気がします。現に冬のトルコへ行った際にも、ケバブとともに“アイラン”を飲んでいたお陰で、私のお腹はずっと順調でした。とても相性が良いことからも、トルコでは一年中好んで飲まれているそうです。実際トルコへ行って、街中を歩いていると、チャイに負けず、レストランやカフェは勿論のこと、お店でも紙パック入りや瓶入りなどで売られていたりと、至るところで“アイラン”を目にします。有名なマクドナルドでも、メニューに取り入れられているほどです。
日本ではそろそろ桜が咲き始める頃。一方、トルコではチューリップのお花の時期となります。お花見がてら、日本ですとビールですが、トルコ流に片手にはアイラン、そんな和やかなひと時を過ごしたいです。なかなか乙なものではないですか。(河合宏)
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