春爛漫・ギリシャ花便り
ギリシャには固有の植物も多く、一つ一つの名前を尋ねるのは難しいのですが、日本でもよく見かける菜の花や、野菊、アネモネのような「変身神話」をもつ儚い花、エニシダ、ハナズオウ、オレンジの花(街路のオレンジは年中食べない実がなっているので、目でも鼻でも楽しめる!)そのほか様々な色が、村や山辺、遺跡をにぎわしていましています。
今回の旅行中、特に天気がよく、いろいろなお花が楽しめたのが、
デルフィの古代遺跡と、近郊のオシオス・ルカス修道院を訪ねた日です。
2つの世界遺産とも、今がまさに花盛り!
ちょうど、聖週間中の旅行だったこともあり、ビザンツの美しいモザイクで有名なオシオスルカスでは、中世の小ぢんまりとした教会の傍で
ミサを終えた家族連れが庭でのんびりとくつろぐ様子や、人里は慣れた修道院ならではの周囲の鮮やかな緑が印象的でした。
デルフィの古代遺跡は、行く度に花の種類が変わって、3月でも5月でもまた違った印象を与えてくれるのですが
今回は紫色の花も咲き乱れ、糸杉やオリーブ、月桂樹やフェンネル(もどき?)とのコントラストはすばらしいの一言に尽きました。
2500年前のギリシャ世界の人々にとって、絶対的な予言を受けられたデルフィの地は、最も信仰を集めた聖地でした。
政治の行く末から個人の縁談まで、様々な道を示したデルフィは今も神々しく感じます。
信託を授ける巫女はいなくなってしまいましたが、
現代のデルフィは、
ヨーロッパ、世界中から観光客がやってきます。
花にあふれ、温暖な気候、のんびりとした優しい町の人に愛されているここの地には、たくさんの野良猫も暮らしています。
甘い春の香りに包まれて、やわらかな日差しを浴びていると、遺跡のそこここで堂々とくつろぐ猫たちの姿に、思わずにんまりしてしまったのは、どうやら私だけではなかったようです。
(山岸)
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