猫・ネコ・ねこ!3年に一度のネコ祭りに行ってきました(ベルギー)
さて、祭りの舞台イーペルは、フランス国境にも程近い、ベルギー南部の町。
中世にはフランドル(フランダース)地方でゴブラン織りの生産と輸出で大きく発展した町です。
ここでは、織物をネズミの害から守る猫はとても愛された存在でした。
しかし中世魔女狩りの時代は、猫にとっても迫害の時代となり、多くの猫が命を落としたそうです。
この猫祭りではそんなイーペルの歴史と、住人とともに歩んできた猫たちを、異なる言葉を話す私たちにもわかりやすく伝えてくれました。
猫のかわいさは、愛され・憎まれ…そして、発展と衰退の繰り返しであった、この小さな町にぎゅっと詰まった時間の流れを迫真の演技で見せてくれました。
3年に一度のお祭り当日、まずは賑やかなパレードが陽気に町へやってきます。
大きな山車に本格的な衣装やセット、猫役の人たちの顔や動きはミュージカル「CATS」のようです
ブラスバンドを除き、ほとんどの出演者が町の住人や関係者というこのパレード、老若男女それぞれに出番があり、小学生と先生と思われるグループでは先生がそっと子供たちを見守り、中高生くらいの子供たちはよくそろったしなやかな動き、体操教室か部活の一段はアクロバティックな動きで猫らしさを自由に表現したり、まだまだ小さな子供たちはお父さんたちがひく山車の上で小さく「にゃー」。
最近日本ではなかなかみられない、地域ぐるみのお祭りというのも、心温まる思いがしませんか。
パレードの最後には猫の女王と王様の登場です。
3年に一度のお披露目で、以前の写真と比べてみるとちょーっとずつアクセサリーや衣装が変わっている彼ら。
女王の王冠も猫でとってもチャーミング
楽しいパレードの後には、かつて魔女狩りとともに猫が迫害されていた時代を忘れない戒めとして、町の鐘楼からの「猫投げ」があります。
その当時は、生贄の猫が投げられていたといわれますが、現在はかわいらしいお人形を道化役の人が塔から投げます。
高い塔から投げられるこの猫のぬいぐるみをキャッチすれば、幸運が訪れると言われていて、下で手を伸ばすのは主に大人たち
体格では子供よりちょっと大きいぐらいの日本人は、見ただけでひるんでしまいそうな勢いとパワーでした。
クライマックスには魔女裁判と魔女(人形です)の火あぶりがありお祭りに幕を下ろします。
迫真の演技の人々、当時の面影が残る町並みにゆっくりと夕日が射し、また三年後、遊ぼうね、という余韻を残し猫たちは広場を後にします。
次に会えるのは3年後の2015年
芸術や美食が有名なベルギーの小さな町で行われているこんなお祭りがあることを、街中で黒猫を見かける度に思い出していただけましたら幸いです。
(山岸)
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