2012年6月26日 (火)

シルクロードの町に酔いしれて~ヒワの街歩き~

先日、ユーラシア旅行社の「サマルカンド・ヒワ・ブハラ世界遺産周遊の旅8日間」の添乗より帰国致しました。
このコースは、ウズベキスタンの世界遺産全てを訪れる他、民族舞踊や名物料理もお楽しみ頂ける内容です。17世紀の面影を残すヒワ、イスラム世界で政治経済の中心として栄えたブハラ、そしてブルータイルが美しい中央アジアの中心都市サマルカンドなどを中心として、ウズベキスタンの魅力をたっぷりと味わって参りました!
Photoそこで、今回はヒワの町をご紹介します。この町は、外敵の侵入を防ぐために外壁と内壁の二重の城壁で囲まれており、内城はイチャン・カラと呼ばれています。四方を砂漠に囲まれながらもアム・ダリアの肥沃なデルタ地帯であるホレズム地帯に人が住み始め、農業を始めたのは、4、5千年も前のことだというので、ヒワの歴史も恐らく古いと予想させていますが、記録からは、8世紀に存在していたことが知られているだけです。ヒワが発展したのは、都に定められた16世紀からです。特に奴隷市場が盛んで、今でもその面影を残す建物が残っています。

内城イチャン・カラは、長さ200メートルの城壁に囲まれた、北門から南門まで約650メートル、東門から西門まで約400メートルの小さな町です。しかし、この小さな町の見所は尽きません!何と言っても最大の魅力は、一歩足を踏み入れた瞬間の奇妙な感覚。言葉に表現するならば、昔の世界にタイムスリップして迷い込んだかのような錯覚といったとことでしょうか。そして、そこに住む人々からは、素朴な中にも温かさや懐かしさを感じました。
ここの人々は、目が合うとどこか日本を思わせるような、会釈に近い頷きの挨拶で答えてくれます。最も一般的なのは片手を胸に当て「アッサラーム」(こんにちはの意)。
私もいつしか真似をして、目が合う人合う人に「アッサラーム」、みんなが頷き、そしてほとんどの人が「アッサラーム」と笑顔で答えます。このような現地の人との何気ない交流も、温かい気持ちさせてくれる魅力のひとつです。1
そして、町に立ち並ぶお土産屋さんも見逃せません。ウズベキスタンの刺繍布スザニを用いた色鮮やかな製品や手編みの靴下、可愛らしい帽子など、たくさんのお土産が並び、見ているだけでも飽きません。このツアーでは、イチャン・カラ内城のホテルにご宿泊頂きますので、今回も観光後に周辺をご散策されたり、お買いものを楽しまれる方が多くいらっしゃいました。
保存・復元がしっかりとされ、これ程までに昔の面影を美しく残す世界遺産にご宿泊頂ける町はなかなかございません。この経験も、ヒワならではの貴重なものなのだと改めて感じました。(飯野)

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